投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)が5日の取引時間中に過去最大の上昇を記録した。写真はニューヨークで2020年10月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)

投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)が5日の取引時間中に過去最大の上昇を記録した。終値は2020年10月以来の高水準。

米リセッション(景気後退)懸念からリスク回避の動きが世界的に広がる中、市場のボラティリティーに備えるヘッジ需要が高まった。

VIXは一時65.73まで上昇。前週末2日終値を約42ポイント上回った。その後は押し戻され、38.57と約4年ぶりの高水準で引けた。

5日の米株市場は大幅続落し、S&P総合500種は一時4%超安となった。

VIXの上昇は、S&Pが1日に10%以上下落した20年3月の新型コロナに関連した大量売りなど過去の市場急落時の変動幅をはるかに上回った。

ラショナル・エクイティ・アーマー・ファンドのポートフォリオマネジャー、ジョー・ティゲイ氏は米株の3日続落を受けたVIXの動きについて、「非常にまれ」と指摘。「先週、(市場で)何かが壊れたことは間違いなく、このダメージを修復するには時間がかかりそうだ」と語った。



[ロイター]


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