千葉銀行が2日発表した2024年4〜6月期決算で、連結純利益は前年同期比9%増の200億円だった。本業のもうけを示すコア業務純益(単体)も17%増の296億円となった。本格的な「金利ある世界」の到来に向け、貸出金利の引き上げ交渉などを進め利回りが改善するなか資金利益が増えた。
同行は日銀の政策金利引き上げを踏まえ、普通預金金利を9月に年0.02%から0.1%に引き上げる。住宅ローン金利(変動型)の指標となる短期プライムレート(短プラ)も現行の1.85%から17年半ぶりの引き上げを検討する。
与信関係費用は20億円と前年同期から大きく増えたものの、不良債権比率は0.9%と低水準を維持した。
25年3月期の連結業績予想は純利益が前期比9%増の680億円、配当も4円増配の36円で据え置いた。通期予想に対する進捗率は29%。国債等債券損益は赤字だが利上げに伴う損切りは一段落したといい、担当者は「(国債の)保有を増やしていく」と指摘する。
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