三井住友信託銀行は31日、地方銀行向けに自己勘定で運用する有価証券のリスクを定量分析するシステムを提供すると発表した。自行の投資に用いてきた分析のノウハウを社外にも広げる。保有する投資信託や国債、社債を入力すると、金利の変動などに応じた運用予測を自動で示す。
持ち株会社傘下でデジタル事業を手がける子会社と協業する。まずは無償で供給し、将来的な有償化も視野に入れる。地銀と運用方針などを共有することで共同での投資の増加につなげる狙いがある。
米国の景気や金融に関連するデータもシステム内で参照できるようにした。自動で有価証券報告書などを取り込み、競合の地銀が自己資本に対してどれだけのリスクをとっているかなどを確認できる機能も備えた。
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