(ブルームバーグ): バイデン米大統領は5日、ABCニュースとのインタビューで、トランプ前大統領との先月27日の討論会での自身のパフォーマンスについて、当日の夜は調子が悪かっただけであり、より深刻な健康状態を示すものではないと述べた。11月の米大統領選で再選を目指す中、選挙戦撤退を求める声を和らげることに努めた。

  バイデン氏はアンカーを務めるジョージ・ステファノプロス氏とのインタビューで、先の討論会について「一つの悪いエピソードだった」と表現。自らのパフォーマンスをひどい風邪のせいだとし、医師から新型コロナウイルスやウイルス感染症の検査を受けたと説明した上で、「いかなる深刻な状態を示す兆候もない。私は疲労困憊(こんぱい)だった。準備という点では、自分の直感に耳を傾けなかった。ひどい夜だった」と語った。

  それでも、バイデン大統領はパフォーマンスの責任があくまで自分にあるとし、トランプ氏に対してステージ上で細かいことにこだわってしまったことを認識していると話した。

  「ひどい気分だった。本当にひどい風邪をひいていただけだ」とバイデン氏は述べた。

原題:Biden Casts Debate as ‘Bad Episode,’ Not Sign of Serious Problem(抜粋)

--取材協力:Stephanie Lai.

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