20年ぶりとなる新しい紙幣が発行され、きょうから流通します。けさ、日本銀行からそれぞれの金融機関に引き渡され、早速、新紙幣への両替が始まっています。中継です。

大手銀行です。こちらに実際の紙幣がありますが、1万円札は渋沢栄一、5000円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎と20年ぶりの衣替えとなりました。こちらの銀行では午前10時から新しい紙幣への両替が始まり、いまもATMにはこの新しい紙幣をいち早く手に入れようと多くの人が列をつくっています。

新紙幣に両替に来た人
「新札ゲットできました。もうドキドキがすごい。誰の手にも渡っていないので、触り心地が良い」
「最近、電子マネーを使うことが多かったが、やっぱりお金っていいな」

きょうから始まった新紙幣の流通。

新1万円札の顔、渋沢栄一のふるさと埼玉県深谷市ではカウントダウンイベントが開かれました。

「栄一!1万円~」

そして午前8時過ぎ、日銀では植田総裁が見守るなか、金融機関に新紙幣が次々と運ばれていきました。

「号外ですー!」

号外を受け取った人
「たまに残高のチャージを忘れることがあって、やっぱり紙幣は欠かせないので使っていく派です」

財務省のまとめでは、新紙幣は金融機関のATMで9割、鉄道でも8割~9割対応しているといいます。

岸田総理
「新紙幣が国民の皆様に親しまれ、日本の経済に元気を与えてくれることを期待したい」

今回、新紙幣が導入された狙いは2つ。偽造防止の強化と使いやすさの向上です。

見る方向によってお札の肖像が回転する最先端の「3Dホログラム」を採用したほか、額面の数字を従来のお札よりも大きくしたことで、金額を識別しやすくなりました。

そして、後押しされる可能性があるのが、キャッシュレス決済です。

現金のニーズは根強い日本ですが、政府は現在4割ほどとなっているキャッシュレス決済の比率を将来的に8割にする目標を掲げていて、今回の導入によって、さらに進む可能性があります。

新紙幣の導入によって現金を使う機会が減っていくことになれば、今回が本格的に流通する最後の紙幣になる可能性もあります。

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