千葉銀行と第四北越銀行は、電子決済システム「日銀ネット」を災害や障害発生時に相互利用することで合意した。1月に発生した能登半島地震など大規模災害やシステム障害などのリスクに備え、顧客が円滑に取引や決済ができる仕組みを整える。
日銀ネットの相互利用は原則7月1日から可能になる。同ネットは日銀と各金融機関との間の資金や国債の決済を担うネットワーク。千葉銀は東京都中央区、第四北越銀は新潟市で管理している。
両行ともに現在はネットの使用が難しくなった際、自行の予備的なバックアップサイトなどを使用している。7月以降はバックアップの機能が失われるような災害が発生した場合にお互いの日銀ネットを使えるようにする。
両行は広域地銀連携「TSUBASAアライアンス」に加盟する。千葉銀はTSUBASA加盟行で個別に業務提携を結ぶ武蔵野銀行とも、2019年に緊急時での日銀ネットの相互利用を始めた。担当者は「TSUBASAで連携する他の銀行とも取り組みを広げていく可能性はある」と話した。
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