ゆでたてのそばに、しゃきしゃきのワカメをトッピング。
揚げたてのゲソ天をのせ、カツオが効いたアツアツのしょうゆだしをかければ、ゲソ天にワカメをトッピングした人気そばの完成。

この1杯を求め、店の外まで大行列ができる人気の立ち食いそば店『一由そば』。
厨房(ちゅうぼう)では、注文が殺到するゲソ天を次々と揚げ続けている。

利用者が「おそばはゲソ天がおいしい」「(Q.何食べた?)500円の『太そばゲソ天』。(Q.安い?)安いですね」などと話すほど、店で一番人気の『ゲソ天太そば』。

この1杯に今、材料費の高騰が押し寄せている。

一由そば・藤平健店長は「全部が上がり続けているので、厳しい状態。おそば・ゲソ・油・しょうゆ・みりん・かつお節がずっと値上がりしている。3重、4重、5重に苦しい状態」と話す。

仕入価格の高騰は、天ぷらに使うイカゲソにあげ油、トッピングのワカメ、さらに、みりん・しょうゆ・かつお節にまで及び、店は6重苦の状況。
中でもゲソは、前年比10%アップ、しょうゆは20%、かつお節は50%も値上がりしている。

一由そば・藤平店長は「(イカゲソ、前年比10%高騰は)厳しすぎる。ずっと安く食べてもらうのが僕らの信念。(Q.原価率はどのくらい?)今ゲソの(販売)金額が160円。大体(原価率)30%に抑えているが抑えられない。(揚げ油は前年比11%高騰)お客さまが増えれば増えるほど、天ぷらを揚げる数が増えるので」と話した。

実は2023年の12月、店はすでにそばの値段を20円値上げしたばかり。

利用客も「(Q.値上げしている)あ!やっぱり!この金額でいろいろ物が値上がっているので、やっていけるのかなという心配が」「きょう20円高かった。計算間違ったのかと思った」と値上げに驚いた様子。

一由そば・藤平店長は「なるべく値上げしないよう努力はするが、お店の存続がかかっているので、苦しい状態を逃れながらでも、お客さまの満足を得たい」と語った。

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