福井銀行は30日、2025年7月に新入行員の月額給与を最大26万円に引き上げると発表した。24年4月時点の転勤のある大卒・大学院卒の給与からは月額5万5000円(27%)増え、メガバンク並みの水準となる。他の金融機関や都市部の企業との人材獲得競争は激しく、地銀でも賃上げ機運が高まっている。
24年以前に入行した若手行員らについても、新入行員の水準に合わせて給与の引き上げを実施するとしている。同行の経営企画グループは「近隣の金融機関も上げている。就職先として選ばれる給与水準としてUターン人材を呼び込みたい」と説明した。
メガバンクは24年春から初任給を25万円以上に引き上げており、北陸銀行も25年の大卒初任給(転勤あり)を25万円に引き上げると発表している。横浜銀行など他地域でもメガバンク並みの初任給を設定する地銀が増えている。
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