前回(ベストカー 5.10号)に引き続き坂道系アイドル有数のクルマ大好き、「すーじー」こと富田鈴花さんのインタビューをお届けします。

 昨年(2023年)運転免許を取得し、念願の愛車(ジムニーシエラ)を購入した富田さん。前回の新車レポートに続き、今号はモータースポーツへの想いや尊敬する近藤真彦監督との思い出を伺います。

文/ベストカー編集部、写真/嶋田礼奈(講談社)

日向坂46 富田鈴花さん初登場!! 日向の似合うクルマとアイドル![前編]

■鈴鹿サーキットで国歌を

編集部/昨年は鈴鹿サーキットで国歌独唱を担当されました(全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦)。

富田鈴花さん(以下、富田)/もう本当に、あの時は緊張して心臓が口から飛び出るかと思いました。本番までの一週間は何をやっていてもドキドキして、ただ「いまのわたし」にご依頼いただいたわけで、そこから一生懸命練習するのもなんだか違う気がして、今まで培ってきたものを精一杯出しきろうと切り替えて、はい、あの場で出ている感情や緊張、想いが伝わっていればいいなと思って歌いました。

編集部/富田さんは昨年に続いて今年もスーパーフォーミュラの広報大使をお務めになるとのことですが、芸能界の先輩であり、主催団体の日本レースプロモーション(JRP)取締役会長・近藤真彦さんとはどんなやりとりをしましたか。

前回「気になる3台」を富田さんにチェックしていただきました。新型プリウスは、このトヨタらしいヘッドライト周りのデザインが特にお気に入りとのこと

富田/初めてお会いした時から「ウェルカムな雰囲気」をものすごく出してくださって、こちらはもちろん緊張しまくるんですけれども、それを和らげてくれて……なにもかもすごいな……と。先日お話しさせていただいた時は、アイドルやってモータースポーツの世界に足を踏み入れて……って、わたしと比べるのも失礼ですけども、近藤監督は、その先駆者ですよね。そういう立場からいろいろな悩みにドンピシャで答えてくださって、励ましの言葉だったり労いの言葉だったり、一言一言がすごく響きました。

編集部/具体的には、どんな言葉をかけられたか伺えますか。

富田/わたし『サーキットで会いましょう』という番組に出演させていただいているのですが、最初の年はBSフジさん、翌年からABEMAさんでやらせてもらって、今年で3年目なんです。そのことを報告したら、「それはすごいね、認めてもらったね」と言っていただいて。あー、そうだ、支えてくださっている周りの皆さんにすこしは認めてもらえたってことなんだ、と実感したり、あと国歌を歌った時も「おれにはできないよ、すごいね」と言っていただいて。たぶん近藤監督にとっては何気ない一言なのでしょうけど、モータースポーツのお仕事、もっとがんばろうと強く思いました。

■モータースポーツの魅力

編集部/モータースポーツの魅力はどんなところだと思いますか。

富田/昨年はサーキットだけでなくラリージャパンも取材させていただきました。レースとラリーって全然違うじゃないですか。これだけじゃなくモータースポーツっていろんなジャンルや階層があって、チームやドライバーだけじゃなく関わるかたちもすごく多様ですよね。これってすごいことだと思うんです。誰にでも、どこかに自分に合うモータースポーツがあるだろうし、自分に合うものを探せるわけで。これはクルマも同じだと思うんですが、すごく奥が深いので、勉強のしがいもあるし、詳しい人はどこまでも詳しいので、今後もいろいろたくさん教えてほしいなと思います。あとモータースポーツファンの方が一途で勉強熱心で、すばらしいです。見習いたい。

編集部/モータースポーツに関してやってみたいことはありますか。

富田/そうですね……これは目標でもあるんですが、もっとモータースポーツとファンの架け橋になれたらいいなと思っていて、たとえばサーキットって、皆さんが思っている以上にコースが広いじゃないですか。

編集部/実際にコースに降りて歩いてみると、広くて驚きますね。

富田/なので、たとえばホームストレートのところで、グループみんなで歌ったり踊ったりして……というのはやってみたいです。それだけじゃなくて、サーキットってすごく雰囲気が独特で楽しいから、いろんな見せ方や楽しませ方があると思っています。

富田さんの要望で揃えた新車3台。トヨタプリウス(PHEV)、マツダロードスター(ICE)、ホンダヴェゼル(HEV)。どれも好きなクルマだそうです。お目が高い

■行ってみたい場所、アイドルとしての目標

編集部/昨年購入された愛車(ジムニーシエラ)で行ってみたい場所、走ってみたいところはありますか?

富田/時間さえあれば日本中を回りたくて……でもそれだとどんなに頑張っても2週間くらいかかるので、さすがにそんなには休めないなと(笑)。

編集部/休めませんね……。

富田/それで、今一番行きたい場所、ということだと、先日「三陸の食材を楽しむ」というお仕事をいただいて、すごく美味しくてすごく楽しくて、これは実際に行かなきゃ! と思っています。もう少し暖かくなったら、ぜひ自分で運転して行ってみたい。食べ物だけじゃなくて、歴史的なスポットにも行きたいし、景色の綺麗なところも走ってみたいし。わたしあまり東北には行ったことがないので、すごく楽しみです。

編集部/アイドルとしてやってみたい目標や仕事はどんなものですか。

富田/昨年は舞台でミュージカルをやらせていただいて、すごく勉強になりました。それで今年は、また新しいことに挑戦したいですし表現の幅を広げたいと思っているので、もっとお芝居もしたい、という目標がひとつあります。これまでお芝居は苦手だったんですが、自分じゃない誰かの感情を演じる……ということの難しさと面白さに気づけたので、これをもっと磨きたいなと。なので演技にも力を入れたいです。

編集部/最後に日向坂46のグループでの目標は。

富田/アイドルを続けていくというのはそれだけですごく険しい道だし、この先どうしても超えられない壁というのはあるかもしれないんですが、それでもやっぱり「国民的アイドルグループになりたい」というのはあります。坂道には3つのグループがあって、日向坂は一番後輩ではありますが、それでも成長し続けて一番最初の頃の勢いを取り戻して、もっともっと盛り上げたいです。

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 このあともクルマ談義が続き、新型クラウン(クロスオーバーやスポーツ)に乗ってみたい、ハリアーも気になる、スーパーフォーミュラやWRC(ラリージャパン)だけでなく、さまざまなジャンルのモータースポーツの仕事もしてみたい! ……と、クルマ好きアイドルの本領を発揮していた富田さん、応援しておりますa ぜひまたの登場をお待ちしております!!

■今年もできるか!? 聖地・鈴鹿サーキットで国歌独唱

 2023年10月に開催されたスーパーフォーミュラ最終戦にて国家独唱を担当した富田さん。

「最初お話をいただいた時は嘘か本当かわからないくらい驚いたのですが、今もまだ本当なのか夢みたいで実感がないです」とコメント。スーパーフォーミュラ広報大使や情報番組『サーキットで会いましょう』でMCを務めていることで回ってきた大役だったが、周囲の期待を上回る歌いっぷりに、観客や記者陣も喝采を送った。

 スーパーフォーミュラとしては初の現役女性アイドルによる国家独唱だったが、結果は大好評。さすがすーじー、日向坂随一の歌唱力。ぜひ今年も最終戦で見事な歌声を披露してほしいです!!

2023年、鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT最終戦で『君が代』を歌った富田さん(日本レースプロモーションより)

■日向坂46 11thシングル 『君はハニーデュー』5/8新発売

 前作から約10カ月、待望の新曲が発売される。日向坂46初の選抜制導入と四期生センターで話題沸騰の今作。先行配信された3/22にはSNSでトレンドを獲得し、早くも注目度MAXに! 我らがすーじーももちろんメンバー入りしているのでぜひお聴きください!

『君はハニーデュー』、各種音楽サイトで配信中。めっちゃヘビロテしております

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