ホンダは商用軽EVバンの「N-VAN e:」の発売を当初発売予定としていた2024年春から、2024年秋に延期すると発表した。遅れた原因はなんだろうか?

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、ホンダ

■発売延期となったホンダの軽商用バン「N-VAN e:」

助手席シートをなくしより低床化したe:L2。積載性と乗降しやすさを高めたモデル

 ホンダは、2024年春の発売を予定していた新型軽商用バンEV、「N-VAN e:」の発売を2024年秋に延期すると発表した。延期の理由については、「一部部品の量産に向けた生産体制の整備遅れのため」という。

 なお今回、新たな情報として「N-VAN e:」の先行予約を2024年5月から開始し、価格、主要諸元などの詳細情報については6月に発表する、と発表した。

 トヨタ、ダイハツ、スズキ協業による軽商用EVバンは、ダイハツの認証不正により、2024年3月までに発売を予定していたが、2024年度以降に延期となっている。トヨタ連合対ホンダという軽商用EV対決は2024年秋以降になりそうだ。

 N-VAN e:は航続距離210kmといわれており、これは先に市場投入されているミニキャブEVの180kmを上回る。

e:FUNの室内空間

■価格はCEV補助金55万円と差し引くと214万9400~236万9400円

フレンドリーなスタイルとナチュラルな室内空間を目指したという「e:FUN」。ツートーンカラーが軽商用バンらしくない

 ホンダはホームページに先行情報を公開しているので、ラインナップや装備類を見ることができる。N-VAN e:のラインナップは、まず、毎月定額のサブスクリプションサービスで乗ることが可能な、助手席シートをなくした商用ベースの「e:L2」、フレンドリーなスタイルとナチュラルな室内空間を目指したという「e:FUN」、そしてスタンダードモデルの「e:Ⅼ4」の3種類。

助手席を取り払ったe:L2

 ここで注目したいのが、軽商用バンらしくない「脱商用車戦略」。一般販売の「e:FUN」と「e:L4」のみにツートンカラーが設定され、それぞれボディカラーは8色と7色を展開している。とても商用車とは思えないボディカラーがカッコいい!

 独自調査した価格は、「e:FUN」が291万9400円、「e:L4」が269万9400円。CEV補助金55万円を差し引くと、「e:FUN」は236万9400円、「e:L4」が214万9400円となる。

 先行予約が開始されるには2024年5月、価格、主要諸元などの詳細情報が発表されるのは2024年6月。あと1カ月あまりなので、期待して待っていよう。

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