なにかと話題沸騰中の日産。少し前まで軽EVのサクラは超絶ヒットを飛ばしていたが、今は少し落ち着き気味。その一方で中古車価格がかなりグッとくるお値段になっているのだ。130万円台で買えるケースも多々あり、これは買ってもいいのか!? どーなのよ!!!!!!!!
文・写真:ベストカーWeb編集部
■え、あのサクラが150万円以下!? 現実的なお値段ならアリな気も
一時は国内外の多くの自動車メーカーがEVシフトを表明し、自動車のメインとなるかと思われた電気自動車だが、ここへ来て一気にトーンダウンして戦略を撤回するメーカーも登場してきた。
とはいえ電気自動車は使い方や環境によっては有効な選択肢のひとつであるため、機会があれば所有してみたいと思っている人もいるのではないだろうか。
そんな電気自動車に興味がある人にとって気になる存在が、総額150万円以下で狙うことも不可能ではなくなってきた日産サクラの中古車だろう。
日産サクラは三菱自動車と共同で開発された軽の電気自動車であり、三菱eKクロスEVとは兄弟車関係にあるもの。
軽自動車ということで、最高出力こそ自主規制値の47kW(64PS)に抑えられているものの、最大トルクは195N・mと2Lのガソリンエンジン並みの出力を誇り、20kWhのバッテリー容量でWLTCモードの満充電での航続距離は180kmとなっている。
そのため、長距離移動には不向きであるものの、自宅で充電できる環境が整っている、もしくは整えることができる人にとっては、ほぼ寝ている間に満充電にすることができ、ガソリンスタンドに行く手間が省けるだけでなく、コストメリットも高い乗り物と言えるのだ。
ただ電気自動車ということもあって車両本体価格は259万900円~308万22000円と高めとなっており(現行型の価格)、国からの補助金55万円を差し引いても他の軽自動車の上級モデル並みの出費を覚悟しなければならない。
一方、中古車は補助金こそ受けられないものの、乗り出しで150万円を切るようなものも散見されるようになってきており、価格的には非常に魅力的なものとなっている。
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■結論、アリ!! その値段ならマジで買いでは!?!?
ここで気になるのが電気自動車を中古車として購入してもいいのか、という点だろう。
とくに電気自動車が搭載するリチウムイオンバッテリーは劣化するものという認識が広まっており、中古車で購入するとあっという間に満足な距離が走れなくなってしまうイメージを持っている人も多いかもしれない。
確かに初期のリーフなどはバッテリーの劣化が顕著で、満充電でも100km以下しか走れないような個体も存在していたが、現在販売中のモデルではバッテリーの信頼性は大きく上がり、そう簡単に劣化することはなくなっている。
その証拠にサクラには8年16万kmのメーカー保証が備わっており、登場直後に登録された個体であってもまだ5年以上の保証が残っている計算になるのだ。
走行距離も現在市場に流通しているサクラは、過走行な部類でも3万km台となっているため、まだまだ安心して乗り続けることができると言えるだろう。
ネックがあるとすれば現在、中古車の価格が下がっていることからも分かるように、リセールバリューに劣るという点が挙げられるが、モーター駆動ならではの爽快な走りやコストメリットを考えれば些細な問題ではないだろうか。
さすがに自宅で充電できる環境がなかったり、日常的に長距離移動をクルマで行う人にはオススメできないが、使用環境がマッチしていて電気自動車が気になっている人には、サクラの中古車はオススメできる1台であることは間違いない。
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