曲がり角や歩道などでも減速せずに走り抜ける自転車と出くわして、ヒヤッとさせられた経験のある人も少なくないだろう。電動アシスト自転車が絡んだ2023年の事故件数は5712件で、警察庁に記録が残る2004年以降、過去最多で、しかも1319件ほどだった2014年から10年連続で最多を更新し続けているという。
きょうの産経と東京が社会面に「電動自転車事故、最多5712件、昨年、10年連続で更新」などと、取り上げている。
さらに、間もなく暮れる今年(2024年)は10月末までの事故がすでに4951件に達しているようで、過去最多の昨年を上回るほどのワースト記録を更新する可能性もあるという。
昨年の事故件数(5712件)を都道府県別でみると、大阪が最多の1813件。次いで東京が847件、神奈川822件、千葉526件、兵庫438件。一方、福井、鳥取、佐賀は各0件だったそうだ。
電動自転車は坂道でも24km/hまでなら楽に走行できるため、高齢者や若い主婦を中心に利用者が拡大。経産省によると、2023年の国内の販売台数は約74万2000台に達しているという。
一方、電動キックボードや「モペット」と呼ばれるペダル付き電動バイクといった新しいモビリティー(乗り物)も続々登場しており、記事では「安全な交通環境の整備が急務となっている」とも伝えているが、利用者は電動アシストであろうとなかろうと道交法による「軽車両」としての自転車も運転マナーを守らないと紛れもない “走る凶器”になることを自覚するべきだろう。
2024年12月16日付
●内閣支持下落39%、「103万円の壁」見直し、「評価」68%、本社世論調査 (読売・1面)
●社説、独VWの苦境、EV戦略の誤算は重い教訓だ(読売・3面)
●英TPP加盟、始動、12か国体制、欧州に拡大(毎日・2面)
●電動自転車事故、最多に、昨年、5712件、交通環境の整備急務 (産経・21面)
●パーソルHD子会社、配車アプリGOと提携、タクシー運転手への転職で(日経・10面)
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