読者の皆様も一度は御覧になったであろう、朝にゴミを回収しにやってくるゴミ収集車。実はあのゴミ収集車も年々進化を遂げているとか!? ここでは三菱ふそうが開発中の、下車した作業員を自動運転で追尾するゴミ収集車についてお伝えする。

※本稿は2024年10月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:三菱ふそう、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年11月10日号

■なんて賢い! 運転席から下車したドライバーの後を自動追尾

塵芥車もBEV、そして自動運転へ。現場の労力を低減化するなど期待が膨らむ

 日々の生活で発生するゴミを回収するのは塵芥車とそれを運転する作業員ですが、現場での負担軽減を狙い、降車した作業員を自動追尾する塵芥車を開発しています。これは面白い取り組みですね。

●片岡氏のコメント

 EV小型トラックのeキャンターは、輸送業界の脱炭素化に向けた期待の星。これをベースに自動追尾型EVゴミ収集車を開発し、実証実験を行なっている。

 ミラー兼用のカメラセンサーが運転席から下車する人をドライバーと認識し、ゴミ集積場に到着した後もドライバーの後を自動追尾するのだ。遠隔操作できる機構も盛り込んでいる。

 だから乗り降りする回数を大幅に減らせるし、作業時間も短縮できるのだ。また、SAEレベル2の運転自動化機能を搭載し、障害物の回避や緊急停止なども行ってくれる。

 積載ゴミの個重量や体積、投入数などもセンサーで感知し、その情報をゴミ処理施設にネット経由で送信するゴミ情報共有システムも開発した。実用化に期待が高まるね。

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