業績の悪化で迷走する日産自動車が、2025年1月に発令する役員人事を決定したという。
きょうの読売が経済面のトップ記事で報じているが、その見出しをみると「日産CFO交代へ、『北米』社長が後任」。英文字の「F」と「E」では大きな違いがあるが、最高財務責任者(CFO)や海外子会社のトップなど複数幹部を異動させることで、経営再建を進める姿勢を明確にするようだ。
きょう(12月11日)にも発表する予定で、それによると、決算発表の場でも内田誠社長兼CEO(最高経営責任者)をサポートしていたスティーブン・マーCFOは中国事業の統括責任者に異動。後任のCFOにはジェレミー・パパン北米日産社長が就くという。また、北米日産社長には、日産OBで欧州自動車大手ステランティスの幹部を務めてきたクリスチャン・ムニエ氏を起用するなども伝えている。
先の中間決算の発表時には、内田社長は経営体制を見直して、世界で9000人規模の人員削減や生産能力の2割減とするなどの大規模リストラ策を打ち出した。一方で、内田社長自身は報酬額を5割カットするとともに、再建のために陣頭指揮を続けることも表明していた。ただ「今回の役員人事は刷新感に乏しく、社内からは『踏み込み不足だ』との声も上がっている」(読売)とも指摘しており、どん底状態から這い上がれるかどうか、改めて手腕が問われる。
日産自動車グローバル本社2024年12月11日付
●日産CFO交代へ、来月役員人事「北米」社長が後任 (読売・8面)
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