スズキは11月4日、初の量産EV『e VITARA(eビターラ)』を発表した。2025年春からインドで生産され、夏頃より欧州、インド、日本を含む各国で販売される予定だ。SNSでは、スズキ初の量産EVということで、コメントが盛り上がっている。

「Emotional Versatile Cruiser」をコンセプトに、進化した先進性と力強いデザインが融合したeビターラ。電動4WDを搭載し、キビキビとした走りと安心の走行性能を両立するという。新開発プラットフォーム「HEARTECT-e」は、広い室内空間と高効率なEVパワートレインを実現した。

デザインテーマは「High-Tech & Adventure」。大径タイヤとロングホイールベースにより、堂々とした存在感を演出している。インテリアには、先進的なインテグレーテッドディスプレイや、タフで機能的なパネル、センターコンソールを配し、上質で力強い空間を実現している。

EVパワートレインには、モーターとインバーターを一体化した高効率のeアクスルを採用し、発進時や追越し時に鋭い加速を可能にしているほか、信頼性と安全性に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載。電動4WDシステム「ALLGRIP-e」は前後に独立したeアクスルを備え、レスポンスの高い緻密な駆動コントロールを実現しており、悪路でも走破性を発揮するTrailモードも備えている。

EV専用の「HEARTECT-e」プラットフォームは、軽量構造と高電圧保護を備えるだけでなく、バッテリー容量を最大化することで長い航続距離と広い室内空間を両立している。2025年春に生産が開始され、同年夏から世界各国で販売予定のこのモデルは、環境性能とSUVの実用性を両立した新時代のEVとして大きな注目を集めている。

スズキ初の量産EV『e VITARA(eビターラ)』

X(旧Twitter)で注目されているのはその車名だ。「ビターラ」は日本で販売されていた『エスクード』の海外名であることから、「エスクードはEVになって帰ってくる?」「日本名はeエスクードって事?」など、エスクードの復活に期待するコメントが見られる。

また、「インド製EVは期待できそう」「インドで生産するのええやん」など長年インドで生産、販売を行ってきたスズキだけにインド生産であることに対しても好意的な反応だ。このほかにも「性能面では期待出来そうだが、あとは値段次第?」「時期的に新型リーフのライバル?」など、さまざまな反響があった。

新開発プラットフォームとスズキ初の完全EVパワーユニットを搭載したこのモデルが、今後のEV市場でどのような存在感を示すか楽しみだ。

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