タダノは、最大吊上げ荷重100USトン(1USトン=約907.2kg)のバッテリー式フル電動ラフテレーンクレーン『EVOLT eGR-1000XLL-1』を11月1日よりアメリカ、カナダ向けに発売する。
この新型クレーンは、北米で主力製品である『GR-1000XLL-4』と同等の吊り上げ能力を持ち、より静かでゼロエミッションの製品となっている。年間のCO2排出量は、従来のエンジン搭載機より約22トン削減できるという。バッテリ駆動により、最大7時間のクレーン作業、または最大5時間の吊り上げと8.7kmの移動が可能である。
eGR-1000XLL-1は、リチウムイオン電池を使用し、480VACグリッド電源やCCS1急速充電システムで充電可能である。通常充電では4.5~5.5時間、急速充電では2~3時間で充電が完了する。また、回生ブレーキを採用し、減速時にバッテリを充電する機能を備えている。
静音性能も大幅に向上しており、従来のディーゼル駆動クレーンに比べて9dBの騒音低減を実現。都市部や夜間作業、屋内プロジェクトでの使用に適しているという。さらに、オペレータが吊荷を真上から直接監視できるリフトビジュアライザーや、クレーン管理を支援するHello-Netテレマティクスを搭載している。
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