アウトドアブームにより「車中泊」が注目されている。しかしここで着目したいのは、レジャーではなく災害時の車中泊について。災害によってやむを得ずクルマで寝泊まりすることになった時のことを考え、オススメのクルマを選んでみた!!
※本稿は2024年9月のものです
文:青山尚輝/写真:三菱、日産、スズキ、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年10月10日号
■三菱 アウトランダーPHEV
車中泊や車中避難の際、便利な装備のひとつがAC100V/1500Wコンセントだ。
アウトランダーPHEVはV2H用DC電源とともに全車に標準装備。しかも後席格納で全長約1850mmのフラットなベッドスペースがアレンジ可能。後席部分にやや角度はつくものの、かえって逆流性食道炎防止になる?
災害時、道路が仮復旧したときの荒れた路面の走破性の高さも心強い限り。
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■日産 エクストレイル
エクストレイルもAC100V/1500WコンセントがGグレードに標準、他グレードにオプションで用意されている。
後席格納でのフロア長は1530mmながら、前席背後の凹を埋めれば最大約1870mmのほぼフラットで天井が高い電源付きスペースにアレンジ可能。e-4ORCEモデルであれば走破性も文句なし。
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■日産 セレナe-POWER
アウトドアに似合うかはともかく、車中泊や災害時の車内避難に威力を発揮するのがボックス型ミニバン。天井の高い広々空間を備え、2/3列目席をフラットアレンジしてベッド化したときのマットレスいらずの寝心地のよさは絶品。
さらにセレナe-POWERはAC100V/1500Wコンセントが用意され、発電専用のエンジンによってガソリンが入っている限り、車内外にAC100V電源を供給してくれるのだから快適で心強い。
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■スズキ スペーシアベース
商用軽ハイトワゴンにして車中泊、災害時の車内避難にも最適なのがスペーシアベース。
後席を格納し標準装備されるマルチボードを中段にセットすれば完全フラットな全長1740mmものベッドスペースが出現。マルチボードを上段にセットすればベンチシート&テーブルスペースとしても使える。
さらにオプションながら外部電源ユニットで車内にAC100V/1500W電源を引き込める。
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■軽自動車での車中泊はどうすればうまくできる?
軽自動車で車中泊はできるのか? 人数や体格にもよるが、車種が限定されるのも確かだ。スーパーハイトワゴンや軽バンなどは、車中泊に向いた車種も多い。大事なポイントは「就寝スペースを確保できるか?」ということ。平時に試しておきたい。
実際に寝てみて、足を曲げた状態で、寝返りが難しい場合はけっして無理をしてはいけない。車中泊は諦めて避難所に行くか、日ごろからテントを積んでおき、テント泊を選択すべきだ。
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