GMは、米国務省の外交安全保障局(DSS)向けに開発した「高性能装甲SUV」の第一号車の生産を完了したと発表した。この車両は、DSSの重装甲スポーツユーティリティビークル(HD SUV)プログラムの一環として開発されたもの。

完成を記念し、GMの防衛向け特殊車両開発部門のGMディフェンスは、米国ノースカロライナ州コンコードにある製造・顧客革新センターで、ジェントリー・スミス外交安全保障担当国務次官補らを招いて式典を開催した。

シボレー『サバーバン・シールド』と名付けられたこの新型HD SUVは、車両重量の増加とパフォーマンス要件に対応するため、独自のボディオンフレームシャシーと特殊なサスペンションを採用している。信頼性を高めるため、ボディ、外装、パワートレイン系、内装、ブレーキなど、GMのグローバルサプライチェーンから調達した実績ある市販部品を多く使用しているのが特徴だ。

GMディフェンスは最高品質の確保と、コスト効率の向上、生産の柔軟性を実現するため、先進的な製造ツールと技術を駆使している。これにより、生産チームは納期を守りつつ効率的な製造を行うことが可能となっている。

同社はDSSの次世代HD SUVプログラムの契約を昨年獲得した。このプログラムはDSSに加え、10以上の連邦機関での使用を想定している。

GMディフェンスのこの取り組みは、民間の自動車技術を政府・軍事用途に応用する新たな可能性を示している。

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