デリカミニの爆裂ヒットにアウトランダーPHEV、そして堅調すぎるデリカD:5と乗りに乗っている三菱。とはいえ往年のファンからすればランエボやディアマンテ、はたまたレグナムといった背の低いクルマを待ち望んでいる人も多いハズ。遡ること約20年前にお披露目されたビッグセダンが今こそ!! というデキであった。これマジで今から出してほしくない!?!?!?

文:小鮒康一/写真:三菱

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■背の低いモデルは何処……デリカミニも生んじゃった生粋のSUVメーカーに!!

出ていたら3代目ディアマンテだったかも…ディーゼルセダンなんていいじゃんマジで

 今ではアウトランダーPHEVをフラッグシップモデルとし、デリカD:5やエクリプスクロス、デリカミニなどSUVテイストを持つ車種をメインとしている三菱。しかし過去にはランサーやギャラン、デボネアにスマッシュヒットを記録したディアマンテなど名の知れたセダンを多く擁する時代もあった。

 そんな三菱が2007年の東京モーターショーに参考出品した「コンセプトZT」は、次世代のプレミアムセダンとして非常に魅力的な1台に仕上がっていたのだ。

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■ランエボと同じミッション!! しかもS-AWCって欲しすぎないかマジで

もう高級車の風格!! バンパー内蔵マフラーもたまらんっ!!!!

 2005年に発表されたコンセプトカーの「コンセプトX」にも似たフロントマスクを持つコンセプトZTだが、のちにギャランフォルティスとして発売されることになるコンセプトXに比べて一回り大きなボディサイズを持っていた。

 発表されたサイズは全長4950mm×全幅1820mm×全高1440mmとなっており、2代目ディアマンテ以上、初代プラウディア以下というサイズでプレミアムセダンに相応しいもの。

 フロントに搭載されるエンジンは2.2Lの排気量を持つ直列4気筒DOHC16バルブのクリーンディーゼルターボで、140kW/400N・mの出力を発生。トランスミッションは2ペダルMTのツインクラッチSSTが組み合わされ、デリカD:5に採用されている電子制御4WDシステムであるS-AWCが搭載されているとアナウンスされていた。

 シャシーにはアルミ押し出し材とアルミダイカストを組み合わせたアルミスペースフレーム構造が採用され、フード、フェンダー、ドア、トランクリッドなどには軽量かつ耐衝撃性に優れたリサイクル可能な樹脂素材を採用し、環境にも配慮したとされている。

 さらに今では当たり前となった、衝突被害軽減ブレーキやアシスト機能付の車線逸脱警報システムといった先進安全装備のほか、全周囲マルチモニターや駐車支援システムといったものも搭載していた。

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■内装も今風!! 液晶満載の超絶未来なデキだった

 現実的なエクステリアデザインに比べてインテリアは当時としては未来的なものとなっており、助手席側まで広がった液晶パネルやダイヤル式のシフトノブ、タッチパネル式のエアコン操作盤など、現在では実際に採用されているものも多く採り入れられていたのもポイント。

 あくまでコンセプトモデルということで、残念ながら実際に市販化されることもなかったコンセプトZTだったが、ワールドプレミアが東京モーターショーで、コンセプトモデルも右ハンドル仕様であるなど、もしかしたら日本で販売することを想定していたのかも……と思うと市販化されなかったのが悔やまれる1台だ。

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