世界で愛されるヘビーデューティSUVのランドクルーザー。BEV化の流れはランクルも例外ではない。JMS2023で公開されたBEV「ランドクルーザーSe」は2027年登場の可能性もある。さらにタイで人気のハイラックスチャンプが日本に導入されるという。こちらは2.4Lディーゼルで2025年登場という情報も!!
※本稿は2024年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ
初出:『ベストカー』2024年9月26日号
■次世代ランクルはモノコックBEVに進化
ランドクルーザーのような内燃機関の権化のようなクルマでも、電動化の準備を怠れない時代。トヨタは2023年のジャパンモビリティショーでBEVの「ランクルSe」を公開し、近未来の姿を示した。
もちろん市販化前提であり、2027年にはデビューする可能性がある。高出力、高効率、低コストの次世代バッテリーありきのクルマだが、開発のスケジュールと数量確保のメドは立っているはず。部品点数を劇的に減らすギガキャスト技術でコストダウンも推進する。
抑えられた全高で、スタイリッシュに伸びるボディサイドは、これまでのクロカンイメージから大きく変化し、アーバンスタイルSUVを思わせるものだ。
そして、ランクルとしての新しい試みがモノコック構造である。これを「新しい挑戦」と、開発陣は話した。
このチャレンジは、70年を超えるラダーフレームへのこだわりを無くしたわけではないとも同時に語ってくれた。新たなランドクルーザーの価値を作り上げるために、モノコックのランクルを提案するという。
歴史と伝統のあるランクルで、一つのチャレンジを行いながら、多様化を進めていくようだ。
タフなオフロードは難しいが、ランクルというブランドである限り、オンロードを楽しみながらも簡単ラフロード程度なら、クリアできるクルマであることが望ましい。快適性と走破性の両立を果たしてこそのランドクルーザーだとも高橋氏は語る。
これまでの堅牢であり信頼があるランクルのイメージはもちろん引き継ぐ。ただ、ブランドイメージの中で、新たな価値を創造していく役目をランドクルーザーSeに与えたということだろう。
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