イギリス生まれのミニカーブランド『MATCHBOX(マッチボックス)』は、欧州車を中心に、日本車やアメリカ車、はたらくクルマなどをラインナップ。リアル路線が特徴で、現車を忠実に再現したミニカーを数多くリリースしている。

初代ヴァンテージのディテールをリアルに再現、新作が5種も登場【コレクターズアソート】

プレミアムラインから「コレクターズアソート」が5種登場する

今回の注目は、プレミアムラインとなる「コレクターズアソート」の登場。マッチボックスが得意とする可動ギミックを備え、ボディとシャシーはフルダイキャスト、タイヤはゴム。ブランド名でもある「マッチボックス」の由来となった、ミニカーを収納できるヴィンテージ風のボックスも付属する。

1977 アストンマーティン V8 ヴァンテージ(10月25日発売)

このうち、新規金型(ニューキャスト)を採用したのは2車種。まずは「1977 アストン・マーティン V8ヴァンテージ」。現代のアストンにおいてはエントリーモデルに用いられるヴァンテージの名は1973年、アストン・マーティンの主力モデルだったDBS V8の最終モデルでデビューした。DBSの後継モデルとなるV8でも、高性能モデルはV8ヴァンテージを名乗った。

1977 アストンマーティン V8 ヴァンテージ(10月25日発売)

搭載エンジンは5,340ccV8DOHC。通常のV8エンジンは305psとされたが、ヴァンテージは385ps/550Nmを発生し、274km/hの最高速度や、当時のV12フェラーリを超える加速性能から、英国初のスーパーカーとも呼ばれた。サルーンと呼ばれた固定ルーフのクーペと、ヴォランテことオープンモデルが設定された。今回は、ブルーに彩られたサルーンをラインナップする。

1973 マツダ サバンナ RX-3(10月25日発売)

もう1台のニューキャストは「1973 マツダ・サバンナ RX-3」。日本国内での販売名はサバンナだったが、輸出名に用いられたRX-3の認知度も高い。Rはロータリーエンジン、Xは未知数を意味し、マツダは伝統的に、ロータリーエンジン搭載車にRXの2文字を冠しており、市販車では初代カペラのロータリーモデルであるRX-2に続くのがサバンナだ。

ラインナップはクーペとセダン、さらにワゴンも追加設定された。ロータリーエンジンはレシプロエンジンに対し、燃費面の不利はあったものの、軽量コンパクトで高出力を発揮し、回転性に優れる独特のフィールも人気。サーキットでは当時の最強マシンだった日産スカイラインGT-Rの連勝を阻止する活躍を果たし、海外メーカーが実用化を断念したエンジンを搭載したこともあり、走り屋の心をガッチリ掴んだ。マツダの、そして自動車の歴史に名を残したサバンナRX-3を、レーシーなペイントで再現した。

1969 フォード マスタング ボス 302(10月25日発売)

1969 フォード・マスタング BOSS302」は、スポーツカーレースであるトランザムシリーズのホモロゲーションモデル。それまで、フォードはキャロル・シェルビーが携わったGT350とGT500を、レース参戦を想定したハイパフォーマンスモデルとして用意していたが、1969年のビッグマイナーチェンジにあたり、シェルビーGTに代わって設定されたのがBOSSだ。

302は排気量を立方インチ表記したもので、約5リットルに相当。レース参戦規定を満たすため生産された302BOSS V8を搭載し、エアダムや艶消しブラックのボンネットを装着した姿が特徴的。シェルビーGTより手頃感のある価格設定もあって人気を博したが、通常モデルに比べれば高額で、現在でも珍重されるモデルだ。BOSSには、約7リットルのBOSS 429も設定されたが、これはNASCAR規定のエンジン販売台数を稼ぐために製造されたモデルで、さらに希少だ。

1953 フォード COE(10月25日発売)

1953 フォード COE」は、フォードの主力トラックであるFシリーズの派生モデルで、COEはキャブオーバーエンジンの略。Fシリーズの大型モデルであるF-5からF-8のキャブオーバー版で、1953年からはCシリーズとして独立する。

エンジン上にキャビンを乗せることでキャブフォワードとし、荷台をより長くとって、ベーシックなピックアップより積載性の高い本格トラックに仕立てた。トラックヘッドライト周りはFシリーズと似たデザインだが、ヘルメットのような丸みを帯びたボンネットと高さのあるキャビンを備え、ユーモラスなスタイリングとなっている。

'18 ジープ ラングラー JL(10月25日発売)

’18 ジープ・ラングラー JL」は、ジープの看板車種であるラングラーの現行モデル。先代のJKと同じく、2ドアモデルと、4ドアモデルのアンリミテッドをラインナップ。伝統的なボディ・オン・フレーム構造で、ソフトトップや脱着式ハードトップ、部分的に開閉や脱着のできるルーフなど、ボディのバリエーションは多彩だ。

日本市場では当初、3.6リットルV6と2.0リットル直4ターボを導入したが、のちにプラグインハイブリッドの4Xeを追加している。前後リジッドサスペンションによる悪路走破性は、4ドアのアンリミテッドでもきわめて高く、オフローダー風のSUVとは一線を画する乗り味を体験できる。

集めても遊んでも楽しい大人気シリーズも新作が8台登場【ムービングパーツ】

人気シリーズの『ムービングパーツ』からは8台登場する

可動ギミックを組み込んだ「ムービングパーツ」は、手頃なプライスで、ギミックがひと目でわかるパッケージも楽しい人気シリーズ。新規アイテムが8車種追加され、しかも4車種がニューキャストでの登場だ。

ポルシェ タイカン GTS スポーツ ツーリスモ(10月25日発売)

ニューキャストを採用したのは、ボンネットが開閉する「2022 オペル・モッカ」をはじめ、フロントドアを開閉できる「ポルシェ・タイカン GTS スポーツツーリスモ」「1992 ビュイック・ロードマスター・エステート」、スライドドアが開閉する「2022 日産 タウンスター」だ。

2024 シェビー ブレイザー EV(10月25日発売)

この他にも「1995 フォルクスワーゲン・ゴルフ MK3」はバックドア、「2024 シェビー・ブレイザー EV」と「1956 モーリス・マイナー」はボンネットが開閉。「レンジローバー・イヴォーク」はコンバーチブルで、ドア開閉ギミックを採用した。

リアルさを極めたシリーズである『コレクターズアソート』の価格は各880円(税込)、可動部を動かすのが楽しい『ムービングパーツ』の価格は各605円(税込)

並べてその作り込みを眺めるもよし、ギミックを楽しみながら遊ぶもよし。70年を超える歴史を誇るマッチボックスの豊富なラインナップを、店頭やネットショップで確かめ、お気に入りの1台を手に取ってみよう!

実車を“リアル”にミニカーで再現!『MATCHBOX』の最新情報はこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。