最近の自動車関連ニュースから気になるものをピックアップし、自動車評論家の片岡英明氏に分析していただくこの企画、ここでは保険会社など各社が手を組み試験運用を開始した「電欠現場駆けつけ充電サービス」についてお伝えする。

※本稿は2024年8月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:日産、三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年9月26日号

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■電欠が不安なBEVユーザーに朗報

まだまだじゅうぶんに普及しているとは言い難いBEVの充電設備。いざという時のサポートがあると安心だ

 BEVといえばやはり電欠が気になりますが、三井住友海上など3社が手を組み、「電欠現場駆けつけ充電サービス」の試験を開始しました。保険契約者が対象ですが、BEVユーザーにはいいニュースですね。

●片岡氏のコメント

 JAFによると2022年度のBEVの救援要請のうち、電欠に関わるものは約1割の749件だった。普及に伴って、救援要請は増えていくだろう。そこで損保3社はJAFと組み、契約者を対象に駆けつけ充電サービスの試験を開始した。試験期間は1年だ。

 これまでは近くの充電ステーションまでレッカー移動していた。が、充電機材を搭載した救援サービスカーで駆けつけ、安全を確保したうえで充電してやれば復旧はグッと早くなる。

 まずは全国の主要都市の18エリアで試験を行い、車両の配備が進めば地域を広げていくそうだ。試験がスムーズに行って、これが恒久サービスになるとEVユーザーは嬉しいよね。

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