ホンダがCB1000ホーネットを新たにリリースしたことで注目を浴びているストリートファイターカテゴリーにBMWが新型S1000Rを投入する模様だ。流出した画像から新たなスタイルで登場するだろう。
文/Webikeプラス編集部
Z1000のSugomi系スタイルはストファイのエポックになった
ネイキッドの中でもスポーツバイク譲りのエンジンやシャーシを持つモデルは「ストリートファイター」と呼ばれ、特に欧州で人気のカテゴリーとなる。最近ではホンダがCB1000ホーネットを発表し、従来のCB1000Rからストファイスタイルに回帰して話題になった。
ストファイの原点はドゥカティのモンスター900(1993年)と言われており、851系のトレリスフレームにSS900ベースの904ccエンジンを搭載した、まさに「ファイター」と言える中身だった。さらに、異形と言えるネイキッドスタイルに多くのライダーが魅了されたのだ。
モンスターは当時は丸目のヘッドライトだったが、2014年にカワサキZ1000がLEDヘッドライトを採用して先鋭化。ヘッドライトまわりを極限まで薄くし低くマウントしたSugomi Design(凄みデザイン)コンセプトは、新たな流れを生み出したとエポックと言えるだろう。
2017年にはモデルチェンジしたMT-09がこの流れに乗り、本家ドゥカティのストリートファイターV4/S(2020年)も合流。そして、海外では2024年に発売されるホンダのCB1000ホーネット、さらにBMWの新型S1000Rも同じ系統のスタイルになると思われる。
新型S1000Rの詳細は不明だが、11月のミラノショーでの発表が期待される。
ヤマハは独自のスタイルを追求、そしてZ1000は!?
Sugomi Designを採用したZ1000と同じ2014年にヤマハがリリースしたMT-09は、当初はH4球を使ったヘッドライトだったが、2017年に横2眼のLEDヘッドライトでSugomi系に近づいた。ところが2021年型から独自路線を追求し、2024年型では仮面のようなフェイスデザインに変更された。
ヤマハのデザインは超小型のヘッドライトユニットを活用して生き物の顔のような独特な印象を与えるもの。2021年型と2024年型のヘッドライトは、インナーレンズ直射式構造を採用することでカワサキのSugomi系スタイルとは異なるオリジナリティを追求している。
なお、ストリートファイターのスタイルにエポックを生み出したカワサキのZ1000は現在生産が終了されているが、2025年には兄弟車がNinja1100SXに排気量アップしており、これを機に復活するのか注目される。
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