自動車部品メーカーの東海理化と、神奈川県の公共交通事業者の川崎鶴見臨港バスは、AIを活用した「バス乗客安全システム」を共同開発し、10月17~18日に開催される2つの展示会で紹介すると発表した。

このシステムは、バス車内に設置された複数のカメラで撮影した画像をAIが解析し、乗客の危険な姿勢を検出する。検出された場合、運転士への通知や乗客への案内・注意喚起を行う。さらに、乗降口の開閉状況や車速などの車両情報も考慮し、状況に応じた適切な判断を行うことで、運転士や乗客に違和感や不快感を与えない情報提供を実現するという。

このシステムは、10月17日に東京・大手町で開催される「第71回中央技術委員会全国大会商品展示会」と、翌18日に東京・江東区で行われる「第10回バステックin首都圏」の2つの展示会で紹介される。

両社は2024年2月より、自動運転社会の実装に向けた安全支援システムの実用化を目指し、共同検証を実施する予定だ。この取り組みは、革新的な技術を用いて安心・安全な未来の地域公共交通の実現を目指すものである。

バス業界では、運転士の高齢化や人手不足が深刻な問題となっている。AIを活用した安全システムの導入は、これらの課題解決に向けた一つの方策。今回のシステムが実用化されれば、バスの安全性向上だけでなく、運転士の負担軽減にもつながる可能性がある。

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