レクサスは、2022年1月に登場したフラッグシップSUV「LX」を一部改良し、ハイブリッドモデル「LX700h」を追加することを発表した。はたしてどんなクルマなのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:レクサス
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■レクサス初のパラレルハイブリッド! オフロードでも生きて戻って来れるのか?
新型レクサスLX700hは2024年末以降、順次各地域で発売予定。現在、日本仕様のLX600hには3.5L、V6ガソリンツインターボ(415ps/66.3kgm)を搭載しているが、ハイブリッドのLX700hが新たに加わることになる。
このシステムは、3.5L、V6ツインターボエンジンと10速ATの間にモータージェネレーターを配置し、状況に応じてエンジンのみ、モーターのみ、またはその両方を使用する。
また、ハイブリッドシステム停止時にも対応できるよう、オルタネーターとスターターも装備。万が一の場合でもエンジン始動や走行を可能にすることで、過酷な環境下での信頼性を確保している。
さらに、ハイブリッドバッテリーはリアフロアに防水構造で搭載され、エンジン車と同等の渡河性能700mmを実現。安全装備も最新のLexus Safety System +(LSS+)にアップデートされるなど、安全性と快適性も向上している。
またリアフロアに搭載したハイブリッドメインバッテリー本体を上下に分割した防水トレイでパッキングする防水構造を採用。深水路等での水の侵入を防ぐことで、エンジン車同等の渡河性能700mmを確保。万が一防水トレイ内に水が浸入した際にはトレイ内に配置した被水センサが検知、メーター表示によるドライバーへの注意喚起を行う。
ハイブリッド化により重量が増加し、かつ全長が伸びたパワートレーンを搭載するために専用のクロスメンバー(クロスメンバーNo.3)を新設、断面と板厚を最適化し薄型形状とすることでエンジンモデル同等の最低地上高を確保。パワートレーンの重量増に合わせ、リアエンジンマウントの材質もより耐久性の高いものに変更している。
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■機能強化と装備充実
ハイブリッドモデルには、12.3インチの大型フル液晶メーターや操作のしやすさ、握りやすい心地のよい触感と高い操作性を両立させたLX専用のシフトノブを新規採用したほか、フロント席(エグゼクティブはドライバー席のみ)に疲労軽減の効果のあるリフレッシュシートを採用した。
現状、LXのモデルラインアップは、標準仕様に加えて、4座独立式シートの“EXECUTIVE”、前後デフロック機能を装備してオフロード性能を高めた“OFFROAD”。価格はLX600が1250万円、LX600“OFFROAD”が1290万円、LX600“EXECUTIVE”が1800万円となっている。
今回、ハイブリッドモデル、LX700hのラインアップと価格は発表されていないが、2024年末には発売する予定なのでそれまで待ちたい。
■新型LX700h主要諸元(プロトタイプ)
全長:5100mm
全幅:1990mm
全高:1895mm※265/55R22タイヤ装着時、1885mm(265/55R20タイヤ装着時)
ホイールベース:2850mm
車両重量:2780㎏
パワートレーン:3.5L、V6ツインターボハイブリッド(4WD)
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■OVERTRAIL仕様を追加設定
今回の改良では、内外装に専用装備を施した“OVERTRAIL”も新設定。アウトドア志向のユーザーニーズに応えるラインアップを拡充した。専用装備は以下の通り。
専用内外装色
・エクステリアデザイン
専用の黒光輝塗装スピンドルグリルとマットグレー塗装アルミホイールをはじめ、各部品(フォグランプ、ルーフレール、ウィンドウモール、ホイールアーチモール、ドアハンドル、アウターミラー、リヤバンパーサイドメッキモール)を黒・ダーク系色でコーディネートすることにより、過酷な環境にも耐える“プロフェッショナルツール”を表現。
・ボディカラー
ソリッドのような色彩を持ちながら、メタリックの陰影により立体感を際立たせ、LEXUSらしい上質さを感じさせる「ムーンデザート」をOVERTRAIL専用色として設定、全6色をラインアップ。
・インテリアデザイン
インテリアカラーに、“OVERTRAIL”モノリスを設定。シート表皮のメイン部分とドアトリムに低彩度のモノリスを組合わせ、アッシュバール墨ブラックのオーナメント加飾をコーディネート、レクサスらしい上質なオフロードシーンを演出。
OVERTRAIL専用装備
・フロント&リア ディファレンシャルロック
全車標準装備のセンターデフロックに加え、OVERTRAIL専用にフロント・リアのディファレンシャルロックを設定、車輪がスタックした場合などに、必要に応じてディファレンシャルをロックすることで脱出性能を高めている。
・265/70R18 専用オールテレーンタイヤ
LXとして初の設定となるオールテレーンタイヤは、オフロード性能とオンロード性能を高次元でバランスさせた、レクサスフレーム車向け専用開発タイヤ。サイドウォールには泥濘路などでの脱出性向上とタフなイメージを両立したトレッドパターンを採用、ショルダー形状の工夫により風流れをコントロールすることで、燃費性能にも配慮している。
・265/65R18 専用M+Sタイヤ
悪路での路面追随性を向上させる、扁平率の高い18インチ専用タイヤを設定。ロードノイズにも配慮しトレッドパターンや構造を最適化、オンロードでの優れた操安・乗り心地性能とオフロード性能を両立している。
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