1980年に[昭和54年騒音・排出ガス規制]に適合した、『K-』記号を持つ「ふそう大型バス」が登場。一方、時代がスケルトンボディに変わっていこうとしている中、このMPは1984年のモデルチェンジ時にもまだ、モノコックボディが踏襲された。
●車両データ:三菱自動車工業 MP518・118シリーズ、MP117シリーズ
(記事の内容は、2021年1月現在のものです)
執筆/バスマガジン編集部 カタログ提供/難波有
※2021年1月発売《バスマガジンvol.105》『懐かしバスのお宝カタログ』より
■エアサス、ディスクブレーキなど高性能な制御機器を採用
この頃の時流に漏れず、ひとつのベースに路線・一般観光・自家用の3タイプが用意され、ドア位置でキャラクターが設定された。
ボディ長/ホイールベースは3種類。それぞれ共通長で、Kが10260/4800、Mが10760/5300、Nが11310/5850(mm)だ。また低床式も設定され、地上床高で55mmの差がある。
107は205psの10308ccエンジン、118と518には215psの11149ccエンジンが搭載され、いずれも5段変速機を積む。518にはエアサスも奢られ、現在のスタンダードに近い走り心地になっていた。
また前輪にはオプションでディスクブレーキが選べ、高速走行にも万全の対応が成されていた。
フラットな構成のインパネには、ワンマン機器や案内機器などのコントローラーが装着しやすく、導入事業者の事情に応じた“後付け機器”レイアウトの、自由度が高い設計となっている。
カタログではベッドタウンのようなイメージの、広大な敷地の団地にあるバス停で、通勤、通学に利用している前・後扉の写真を大きく掲載。当時の、駅までのアクセスに大活躍するバス、というシーンが描かれている。
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