日の丸自動車興業とユーグレナは10月7日、東京都の「バイオ燃料活用における事業化促進支援事業」の一環として、次世代バイオディーゼル燃料を給油した「スカイバス」の出発式を三菱ビル前スカイバス乗り場で実施した、と発表した。

この取り組みでは、日の丸自動車興業が東京駅周辺で運行する無料巡回バスや都市観光バスに、ユーグレナが調達・配送する混合バイオ燃料「サステオ」(軽油/HVO20%混合)を使用する。これにより、CO2排出量の削減を目指し、都内の脱炭素推進に取り組む。

「サステオ」は、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れた生物資源(バイオマス)を原料とするバイオ燃料だ。化石燃料由来の燃料と比較した場合、CO2削減効果が期待される。また、分子構造が石油由来の軽油と同じ炭化水素のため、軽油を使用する機械や車両にそのまま利用可能だ。

次世代バイオ燃料を給油した日の丸自動車興業のバスの出発式

出発式では、「サステオ」を給油した「スカイバス」の試乗も行われた。日の丸自動車興業とユーグレナは、この取り組みを通じて東京都の脱炭素化に貢献できる体制を築いていく。

ユーグレナは2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功した企業だ。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を理念に掲げ、微細藻類を活用した食品や化粧品の開発・販売、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供など、幅広い事業を展開している。

また、2014年からはバングラデシュの子どもたちに栄養価の高いユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施するなど、社会貢献活動にも力を入れている。

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