神奈川県相模原市のさがみ湖リゾートプレジャーフォレスト第4駐車場で4月20日、「自美研ミーティング」が開かれ、ノンジャンルながらちょっとマニアックなクルマ約220台が集まった。

「自美研」は、X(旧ツイッター)などのSNSで「自動車美術研究室」としてクルマのマニアックなネタや情報などを発信している、20代男性のハンドルネーム。その自美研さんと仲間がミーティングを始めて以来、今回で15回目の開催となった。

回を重ねるたびに参加台数は増え続け、今回全国各地から集まったのは約220台。参加条件は「車が好きなこと」だけ。ジャンルや年式、生産国は問わず、旧車、ネオクラシックカー、新車、国産車、外車すべて大歓迎というもので、オーナー同士の交流を目的としたミーティングとなっている。

今回は「サンルーフ」をテーマにしたところ、実に80台ものサンルーフ車が集まった。トヨタ『ハイエースワゴン』(1985年)もそのうちの1台。グレードはスーパーカスタムの8人乗りで、オーナーによれば主にスノボに行くときに使用しているという。「寝ることができるし、みんなでワイワイと楽しくできる。サンルーフを開けて食事をすると気持ちいいです」と笑顔を見せていた。

サンルーフ車はトヨタ『セリカXX』や日産『ステージア』、ホンダ『トゥデイ』、スバル『レガシィツーリングワゴン』、マツダ『ランティス』、BMW『520i』、アルファロメオ『155』などと、実に様々。中には、開閉可能な巨大なガラスルーフや全面的に開く左右の窓を持つルノー『アヴァンタイム』など、レアな個体の姿も。「ここまで幅広いサンルーフ車があるとは思いませんでした」と自美研さんも驚いていた。

その他の一般車両も個性豊かなものばかり。大阪から8時間かけて走って来たというのは、トヨタの5ドアハッチバックセダン『スプリンターシエロ』(1987年)。レースのシートカバーもそのままのフルノーマルで、地味ながらルーミーなスタイルが今となっては美しい。各地のイベントに出かけているというオーナーは「故障もなく使い勝手が良い。燃費もいいですよ」と満足している様子だった。

異色だったのは、いすゞ『エルフ』ワイド(1983年)の元検診車。エルフのシャーシにヤナセがバスボディを架装したものだ。本来の役目を終えた後、中古車市場でキッチンカーとして販売されるところを現オーナーが手に入れて趣味のクルマとして活用しているという。「全長は5mちょっとしかなく、普通車の駐車枠に停めることができるなど、意外と使いやすいんです」。胸部レントゲンやエアコンなどは撤去されており、テーブルなどを設置。様々なラジコンカーなどを積んで車中泊を楽しんでいるようであった。

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