2024年9月28日(土)・29日(日)に、福岡市のマリンメッセ福岡B館にて、自動車アフターマーケットのビジネス専門展示会「オートアフターマーケット九州2024」(実行委員長:株式会社ランテル 代表取締役社長 上村正明)が開催。124社・465小間が出展し、会期2日間で1,792名が訪れ、前年の来場者数(1,589名)を上回る大盛況となった。

九州を中心とした自動車業界関係者が集う展示会

「オートアフターマーケット九州」は、九州エリアに根ざした自動車関連サービス事業者の情報交流を促進し、自動車アフターマーケットの健全な発展に寄与することを目的に実施。5回目を迎えた今回は、福岡県自動車整備振興会、福岡県自動車車体整備協同組合に加え、九州6県(沖縄県除く)の自動車整備振興会が新たに協賛し、九州地域の自動車業界関係者が一丸となって展示会を盛り上げた。

開会式には、オートアフターマーケット九州実行委員長 上村正明氏、国土交通省九州運輸局 自動車技術安全部長 中富康宏氏、福岡県自動車販売店協会 専務理事 川原芳昭氏、一般社団法人福岡県自動車整備振興会 常務理事 井上収平氏、福岡県自動車車体整備協同組合 理事長 清水大輔氏が参列。九州エリアの自動車業界関係者たちが業界の活性化に向けて、真剣な思いでタッグを組んだことがわかるオープニングセレモニーとなった。

『ジュニアメカニック2024@福岡』初開催

さらに今年は、九州初となる小・中学生対象の整備体験イベント「ジュニアメカニック2024@福岡」が併催企画として初開催され、2日間で432名が来場。開催初日の様子が地元テレビ局のニュース番組で放送されたこともあり、会期二日目の最終日はさらなる賑わいとなった。

「ジュニアメカニック2024@福岡」は、自動車整備士の人材不足問題に行政と業界で対応すべく、国土交通省九州運輸局、福岡県自動車販売店協会、オートアフターマーケット九州実行委員会の合同主催で企画されたもの。整備士や自動車販売店など、自動車アフターマーケット業界に従事している事業者たちが、自身の子どもや親族と一緒に来場することで、自動車業界で働く意義や誇りを感じてもらいたい思いも込めて開催された。

会場内には、福岡を中心とした自動車メーカー系ディーラー11社による体験コーナーが設けられた。整備士さながらのユニフォームを着用した子どもたちが本格的な整備体験を楽しめる場となり、工具を手にした子どもたちが一生懸命に整備体験にチャレンジする様子が見られ、笑顔や笑い声があふれるイベントとなった。

アイシンが「塗装実演コーナー」で水性塗料を披露

今年の「オートアフターマーケット九州2024」では、最新の整備機器・部品・用品・ツール、カーディテイリング関連の商材、IT関連のサービスなど124社・465小間が出展。その中で最も目を引いたのは、世界的な部品サプライヤーのアイシンによる新製品群の大規模出展だった。会場内に特設された「塗装実演コーナー」では、同社新製品の水性UV硬化型クリア塗料の実演が初披露され、大きな注目を集めた。

OBD検査に関するセミナーも開催

また、今年は2日間で5本の主催者セミナープログラムを実施。OBD検査、人材採用・育成・定着、コンプライアンス対応、地域連携、中古車市場といったいま注目のテーマで講演が行われた。10月開始のOBD検査に必要な「検査用スキャンツール」実演コーナーも設けられ、今後のビジネス展開に役立つ情報収集の場として、多くの来場者が会場に足を運んだ。

九州エリアを中心とした自動車アフターマーケット業界関係者たちが集結し、最新情報の入手や情報交換を行える絶好の場として「オートアフターマーケット九州」の存在感が益々強まり、活況を極める展示会となった。

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