猛暑に台風、それに地震情報などに右往左往した8月だったが、その1か月に国内で最も多く売れた新車は、ホンダの軽自動車『N-BOX』で、3か月連続で首位をキープしたという。

毎度おなじみの車種がトップを独走しているとニュース性を欠くとみられ、きょうの各紙は小さな記事で掲載した東京を除くと他紙には見当たらない。それでも、N-BOXは前年同月比14.1%減の1万4441台に対し、スズキの軽『スペーシア』が27.3%増の1万1166台で2位につけるなど、売れ筋車種の盛衰が読み取れる。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表によると、3位はトヨタ自動車の『カローラ』で3.3%増の1万541台。4位はダイハツ工業の軽『タント』で9.3%減の9929台だったが、生産・出荷再開が解除された7月の1万2576台を大きく下回り、証試験不正によるブランドイメージの悪化が依然として尾を引いているとみられる。

5位から7位は、トヨタ自動車の『シエンタ』と『ヤリス』それに『ルーミー』が占めたが、8位は6月に8年ぶりに全面刷新したホンダの『フリード』が久しぶりにベスト10に顔をのぞかせたほか、9位は日産自動車の『ノート』、10位はスズキの『ハスラー』と続いたが、かつて人気車種だったホンダの『フィット』やトヨタの『プリウス』などが圏外というのも栄枯盛衰も世の習いなのだろうか。

2024年9月6日付

●車大手4社、EV電池1兆円投資、経済安保、国3500億円補助へ (読売・1面)

●社説、高速道路の料金、変動制は国民の理解を前提に (読売・3面)

●米、USスチール買収「阻止」バイデン氏、週内にも表明か (朝日・1面)

●BMWとトヨタFCV開発協力、水素が燃料普及に課題(朝日・9面)

●認証不正3車種、トヨタ生産再開 (毎日・7面)

●ボルボ、HV販売を継続、2030年EV専業撤回 (毎日・7面)

●ホンダとマツダ、リコール届け出(産経・22面)

●N-BOX 3か月連続首位、8月(東京・4面)

●日産、電力小売り参入、12月から大ガスと首都圏で (日経・17面)

●中古車競売価格8月高止まり、認証不正で車不足(日経・19面)

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