英国の少量生産の自動車メーカー、アリエル・モーター・カンパニー(以下、アリエル)は7月10日、新型スポーツカー『アリエル・ノマド2』を発表した。この車両は、オンロード、オフロード、サーキットでの走行を可能にする究極のスポーツカーだ。

ノマド2は、アリエルの社内チームによって設計・製造され、新しいシャシー、サスペンション、ステアリング、ブレーキ、電子システム、エアロダイナミクスの向上を図った新しいボディ、新しいシートとメーター類など、多くのデザイン改良が施されている。

アリエル・ノマド2

ノマド2の基盤となるのは、アリエルのエンジニアリングとデザインチームが設計した新しいチューブラシャシーだ。前モデルの『ノマド』や最近の『アトム4』から得たノウハウを活かし、直径63.5mmと51mmのメインおよび対角チューブを採用し、軽量で強固な構造を実現している。シャシーのねじり剛性は初代ノマドに比べて60%以上向上し、高い構造的剛性を実現する。ロールオーバー保護が組み込まれたシャシーは、50km/hの正面衝突や後部衝突試験の要求を超える安全ケージだ。

ノマド2の心臓部には、フォード製の直噴2.3リットル4気筒ターボエンジンが搭載されている。このエンジンは『フォーカスST』から派生し、アリエルによって305hpと518Nmのトルクを発揮するようにチューニングされている。エンジンマップは3種類から選択可能で、260hp/385Nm、302hp/451Nm、305hp/518Nmの設定がある。これにより、オンロードとオフロードで最高のパフォーマンスを実現する。

アリエル・ノマド2

6速マニュアルギアボックスとリミテッドスリップディファレンシャルを介して駆動するノマド2は、オンロードでの乗用車のドライブ性能とオフロードでの高い能力を兼ね備えている。また、アトム4および『アトム4R』から派生した6速パドルシフトのシーケンシャルギアボックスと油圧ハンドブレーキのオプションも用意されている。

ノマド2は、0-96km/h加速3.4秒、最高速度215km/hと、初代モデルよりも性能を向上させている。

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