「クルマのある生活」を続けていると、さまざまなクルマまわりの豆知識や小ネタを見聞きする。ここでは、そんな「誰かに話したくなる」クルマネタの中から、シートの「ヘッドレスト」に秘められた本当の役割をご紹介する!!

※本稿は2024年5月のものです
文/楠田圭子 写真/トヨタ、日産、レクサス、ベストカー編集部、AdobeStock(トップ画像=Iryna@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年6月10日号

■「Rest=休息」のレストではない!

ヘッドレストは休憩所ではありません

 ヘッドレストって「頭を休ませるところ」なんて思ってはいないだろうか? それは大間違い!

 Restとは「Restraint」の略で「拘束」という意味。つまり、頭を拘束することで衝突の衝撃から運転者や同乗者の頭や首を守る、という重要な役割を担う装備ということだ。

 運転席と助手席のヘッドレストは道路運送車両の保安基準により装着が義務づけられているため、取り外していると不正改造車とみなされて車検に通らない。

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■正しい位置に頭を置く!

後部座席のヘッドレストは保安基準で規定がないものの、衝突の衝撃から頭や首を守るという役割は同じだ(Di Studio@AdobeStock)

 忘れちゃいけないのが「付いてりゃいい」というものではないということ。正しい位置にセットしないと頭や首を保護できない。

 ざっくりいうと、シートに座った時、ヘッドレストの中心に後頭部の真ん中(耳の上部)あたりがくる位置に調整するのが正解!

 ちなみに、後部座席のヘッドレストは保安基準で規定がないものの、役割は同じ。くれぐれもヘッドレストを取り外して走行、なんてことはしないように!

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