東京都港区のJR品川駅港南口ふれあい広場で4月7日、「高輪交通安全フェア品川クラシックカーレビューイン港南」が開催され、歴代のダットサン車をはじめとした往年の名車40台が集結。周辺でのパレードなどが行われた。

品川駅港南商店会と警視庁高輪警察署の主催。コロナ化による休止をはさみ、5年ぶり25回目の開催となった。

全日本ダットサン会の運営ということで、日産系の車両が中心。『フェアレディ』240ZGや『スカイライン』2000GT-R、『セドリック』バン、『ブルーバード』、『サニー』など30台余りが並んだ。

他メーカーも希少なものばかり。不動状態をほとんど自らレストアしたというシングルナンバーのトヨタ『2000GT』や、日本向けに塗装を厚くするなどして個人輸入したインドの国民車・ヒンドゥスタン『アンバサダー』最終型、日本で1台、世界でも10数台の残存といわれる超希少車ツェンダップ『ヤヌス』250など、見ごたえ十分であった。

昼前には交通安全パレードが行われ、パトカーと白バイの先導で約20台のヒストリックカーが周辺を走行しながら交通安全をアピールした。中でも注目を浴びていたのがロールスロイス『シルバーゴースト』だ。1910年の製造だから、日本では何と明治時代である。クラシックカー界隈では知る人ぞ知るオーナーはこの日も熱海から元気に自走してきたが、「パレードはノロノロ運転でクラッチワークが大変でしたよ」と苦笑い。会場で運転台に乗せてもらった小学2年生の男子は「かっこいい!」と嬉しそうにハンドルを握り、そのお母さんも「おとぎの国のクルマみたい」と驚いていた。

今回は裏方として尽力した全日本ダットサン会の佐々木徳治郎会長は、「久しぶりの開催で嬉しくて、参加していただいた皆さんと握手しています。本日は御田八幡の宮司さんに交通安全祈願をしていただきましたので、これから1年間、無事故無違反で悲惨な事故にも遭わないように願っています」とにこやか。1日署長を務めたタレントのはるな愛さんらも加わった集合記念写真では万歳三唱で笑顔がはじけていた。

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