■FIVBバレーボールネーションズリーグ 日本1ー3イタリア(日本時間26日、ブラジル・リオデジャネイロ) 

世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグの男子大会で、日本代表(世界ランク3位)はイタリア(同4位)と対戦し、セットカウント1ー3(25-23、16‐25、17‐25、17-25)と、今大会初黒星。ブラジルでの予選ラウンド第1週を3勝1敗で終えた。

スタメンはセッターに深津旭弘(36)、山内晶大(30)、宮浦健人(25)、エバデダン・ラリー(23)、大塚達宣(23)、甲斐優斗(20)、リベロには小川智大(27)が起用された。主将の石川祐希(28)と髙橋藍(22)はブラジルラウンド不参加。

第1セット序盤は、22年世界バレーで金メダルのイタリアに、サービスエース、ブロックを決められ3連続得点を許すなど、追いかける展開となった。それでも日本は2試合連続でスタメンに名を連ねた深津や小川の好レシーブで徐々に詰め寄り16‐16の同点に。23‐23の場面では前日5本のサービスエースを決めた左のエース、西田有志(24)が登場すると会場は大歓声に包まれた。西田のサーブでイタリアのミスを誘い日本がセットポイントを迎えると、最後は20歳の新星・甲斐が強烈なスパイクを決め第1セットを先制した。

第2セットは、宮浦、大塚がイタリアのブロックにつかまり、徐々に点差を広げられる。流れを変えたい日本は、再び西田を投入するもイタリアに振り切られ16‐25。セットカウント1‐1となった。

第3セットは中盤でイタリアに3連続得点を許し9‐13となったところで日本はたまらずタイムアウト。しかし、主導権はイタリアが握ったまま終盤へ。フィリップ・ブラン監督(64)は高梨健太(27)、髙橋健太郎(29)を次々にコートへ送り込んだがイタリアのブロックに阻まれ17‐25と2セットを連取された。

王手をかけられた第4セットはパリ五輪出場を目指すイタリアの勢いが加速。序盤にサービスエースなどで3-8とリードを許す。中盤には髙橋、山内のミドルの攻撃が効果的に決まり、宮浦のこの日、3本目のサービスエースで15‐17と2点差に詰め寄った。しかし終盤にイタリアの得点源・ミキエレット(22)の強烈なサービスエースなどで5連続得点を決められ突き放された日本は、セットカウント1‐3で今大会初黒星を喫した。また世界ランクも逆転しイタリアが3位、日本は4位となった。

今大会は、出場16か国が1週ごとに8チームずつ2組に分かれて各週4試合(計12試合)の予選ラウンドを戦い、上位8チームがトーナメント形式のファイナルラウンドに進出。
パリ五輪出場を確定させている日本にとっては、大会の結果がパリ五輪の組み合わせに影響する重要な大会となる。日本は次戦、舞台を日本の福岡・北九州市に移し6月4日に世界ランク14位のイランと対戦する。第2週からは石川と髙橋藍が参戦予定となっている。
※世界ランキングは試合前

【日本の得点(上位)】
宮浦 20点 
大塚 9点
甲斐 7点

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