■FIVBバレーボールネーションズリーグ 日本3ー2キューバ(日本時間25日、ブラジル・リオデジャネイロ)
世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグの男子大会で日本代表(世界ランク3位)はキューバ(同9位)と対戦。セットカウント3ー2(18-25、25‐22、25‐23、19-25、22-20)、フルセットの激闘を制し、開幕から3連勝とした。
スタメンはセッターに深津旭弘(36)、髙橋健太郎(29)、小野寺太志(28)、高梨健太(27)、富田将馬(26)、宮浦健人(25)、リベロは山本智大(29)が起用された。3戦連続でスタートから名を連ねるのは小野寺のみと、がらりとメンバーを入れ替えた。主将の石川祐希(28)と髙橋藍(22)はブラジルラウンド不参加。
予選ラウンド2試合を終え、トップに立つ日本は第1セット、五輪出場を目指すキューバに3連続得点を許すなど中盤までリードを許す展開となる。日本も宮浦の強打で応戦するも身長189cmのロペス(27)の跳躍力のあるスパイクやサービスエースなどで18‐25、第1セットを先制される。
第2セットは、序盤に髙橋のブロックなどで4連続得点を奪い9‐5とリードする。しかしキューバに同点とされると、日本は2試合連続で二桁得点の西田有志(24)を投入。その西田がブロック2枚をかわしスパイクを決め16-15とすると、終盤に3連続でサービスエースを決める。日本はそのまま逃げ切り、25-22でセットカウントを1-1とした。
第3セットはパリ五輪出場へギリギリのラインにいるキューバに、序盤、日本のお株を奪う、つなぎのバレーを展開され7‐13と最大6点をリードされる。それでも日本は、途中出場の大塚達宣(23)やサウスポーの宮浦が右手で押し込むなど、18‐18の同点に。さらに小野寺がブロックや速攻などを決めると、最後は宮浦の強打が決まり25‐23でこのセットを逆転で取り切った。
王手をかけた日本だったが第4セットはキューバに6連続得点を許し8‐14とまたしても、追いかける展開となる。このセットスタートから入った関田誠大(30)が効果的にミドル陣を使うも点差を縮めることができず。終盤に西田がサービスエースを2本決め、流れを変えたかったが振り切られ最終セットに持ち込まれた。
15点先取の最終セットはスタートから西田、甲斐優斗(20)の攻撃的布陣で臨んだ日本。しかし西田がブロックされるなど、キューバにリードを許したが、終盤に11‐11の同点に追いつく。キューバにマッチポイントを握られるも小野寺が値千金のブロックで14‐14。サイドアウトが続き、手に汗握る展開は最後、西田が決め、22-20で勝利。日本はキューバの6度のマッチポイントをしのぎ、負けなしの3連勝となった。
今大会は、出場16か国が1週ごとに8チームずつ2組に分かれて各週4試合(計12試合)の予選ラウンドを戦い、上位8チームがトーナメント形式のファイナルラウンドに進出。
パリ五輪出場を確定させている日本にとっては、大会の結果がパリ五輪の組み合わせに影響する重要な大会となる。日本は次戦、26日に、世界ランク4位のイタリアと対戦する。すでにパリ五輪出場権を持つ日本は、4試合連続でパリ五輪出場を目指すチームとの対戦となる。
※世界ランキングは試合前
【日本の得点(上位)】
富田 13点
宮浦 12点
西田 11点
大塚 11点
小野寺 11点
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