■大相撲夏場所・12日目(23日、両国国技館)

優勝争い単独トップの前頭10枚目・湘南乃海(26・高田川)が、関脇・阿炎(30・錣山)に押し出しで敗れ9勝3敗に。これで2敗力士が消え、トップは湘南乃海のほか、大関・琴櫻(26・佐渡ヶ嶽)、新小結・大の里(23・二所ノ関)、平幕・欧勝馬(27・鳴戸)の4人が3敗で並ぶ混戦に。

湘南乃海は今場所初めて役力士との対戦となり、立ち合いは194cmの大きな身体を活かして前に出るが、土俵際で引いてしまい阿炎に押し出されてしまった。明日13日目に琴櫻との対戦が組まれ、自身初の大関戦に挑む。

琴櫻は結びの一番で関脇・若元春(30・荒汐)と対戦し、若元春の投げに屈したかと思われたが、物言いを経てすくい投げでの勝利となり3敗をキープした。

史上最速Vを狙う大の里は、前頭16枚目・宝富士(37・伊勢ヶ濱)との3敗対決を制し9勝目。前日は豊昇龍の強烈な下手投げで“宙を舞った”が、この日は立ち合いもろ手突きから右を差すと、そのまま一気に土俵際に迫り押し出しで勝利。新十両の昨年9月場所から5場所連続の2桁勝利に王手をかけた。

大関・豊昇龍(25・立浪)は3敗の御嶽海(31・出羽海)を寄り切りで下し、8勝4敗で勝ち越しを決めた。

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