巨人との3連戦で2位に浮上した広島カープは、首位・阪神との直接対決に臨みました。
5月21日(火)広島 vs. 阪神(マツダスタジアム)
先発は、リーグトップの防御率を誇る 床田寛樹 でしたが、1回、先頭打者の 近本光司 にストレートでフォアボールを与えてしまいます。いきなりランナーを背負った床田。
しかし、続く 中野拓夢 の打席。もう驚きません。矢野雅哉 がヒット性の打球をダイビングキャッチしてセカンド・菊池涼介 にトス。床田も「大きかった」と感謝するファインプレーで1回を無失点でしのぎます。
そのウラ、阪神の先発は、床田に次いでリーグ2位の防御率・村上頌樹 。対するのは前回、村上相手にタイムリー含む2安打の 秋山翔吾 。初球打ちでいきなりのツーベースヒット。悠々と得点圏へ進塁すると、村上のワイルドピッチにより、さらに3塁へ。
2番打者は、野間峻祥 。本人が「内野ゴロでもいいと思って振った」と語る当たりは、ヒットゾーンへ。鯉の天敵・村上相手に貴重な1点を先制します。
いい流れのまま、続く2回。打席には、この時点で打率3割7分、けがでの出遅れを取り戻すように打ちまくる 末包昇大 。ツーベースヒットを放ち、この回も先頭打者が得点圏まで進みます。
続く矢野が意表を突くプッシュバント。打撃でもいろんな技を披露して、ノーアウト・3塁・1塁とします。
チャンスの場面で末包に負けたくない 林晃汰 。「思い切っていった」という言葉どおり、バットを折られながらも勢いに負けることなく、打球はそのままライトへ。さらに1点を追加します。
今度は3回、まずは4番・小園海斗 がライト前ヒット。続くのは、復調の兆しあり、坂倉将吾 。こちらもライトへ。
1アウト・3塁・1塁で追加点のチャンス。また打ってくれそうな雰囲気を漂わせる末包。大きな当たりは、吸い込まれるようにバックスクリーンへ! 末包はこれで2試合連続のホームラン。走者一掃のスリーランでカープは一気にリードを5点に広げます。
投げては、ここまで無失点の床田。4回・5回と先頭バッターの出塁を許しますが、どちらもダブルプレーで抑え、阪神に得点のすきを与えず。後ろの守りにも盛り立てられながら無失点の好投を続けます。
6回、カープの攻撃。2アウト・ランナー1塁で、1回にタイムリーを放っている野間。大きなスリーベースヒットで秋山をホームに還し、野間はこれで2打点目。ダメ押しの1点を追加します。
床田は、無失点で迎えた8回に味方のエラーもあり、2点を献上。8回途中でマウンドを降ります。
床田寛樹 7回1/3 球数117 被安打6 与四球2 失点2
1アウト、なおもランナー2塁・1塁のピンチでマウンドを継いだのは、“勝ちパターン”・島内颯太郎 。初球に投じた快速球で阪神の4番・大山悠輔 の空振りを奪うと、その流れのまま大山・ノイジーを打ち取り、3アウト。ピンチをしのぎます。
9回に登板したのは、黒原拓未 。2つの空振り三振を含むナイスピッチングで阪神打線を堂々、三者凡退に抑え、6対2で試合終了。
勝利投手に輝いた床田は今シーズン、5勝目でリーグトップタイ。さらに防御率も投球イニングもリーグトップ。
チームは、首位・阪神に0.5ゲーム差まで迫り、きょう(22日)勝てば、今シーズン初のリーグ首位に躍り出ます。
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