■MLB ブレーブス 1ー9 パドレス(日本時間20日、ジョージア州カンバーランド、トゥルイスト・パーク)

パドレスのダルビッシュ有(37)が20日(日本時間)、敵地でのブレーブス戦で先発。7回、99球を投げて、被安打2、奪三振9、四死球1、失点0、防御率は2.08。日米通算200勝を達成、野茂英雄・黒田博樹に次ぐ日本人3人目、先発勝利での200勝は史上初となった。さらにキャリアハイとなる25イニング連続無失点と継続中。

前日19日(同)に悪天候で試合が中止になり、スライド登板となったダルビッシュ。相手は昨季101勝をあげてナ・リーグ東地区を制したブレーブス、しかも通算7試合に登板し、1勝4敗と苦手な球団。唯一勝利を挙げたのも2022年4月18日(同)と約2年1ヵ月前。

パドレスは1回、走者を1人置いて4番・クロネンワース(30)が先制の8号ツーラン、さらに7番・J.メリル(21)もタイムリーを放ち、ダルビッシュ登板前に3得点と大きな援護点をプレゼントした。

ダルビッシュは立ち上がり、昨季ナ・リーグMVPの1番・R.アクーニャJr(26)をストレートでサードゴロに打ち取るなど簡単に2死を奪ったが3番・M.オズナ(33)にはシンカーでバットを降りながらもレフト戦へツーベース。得点圏に走者を許した。4番・M.オルソン(30)に対しては早めに追い込み、最後はナックルカーブで空振り三振、ダルビッシュはキャリア最長更新となる19イニング連続無失点となった。

2回、先頭の5番・O.アルシア(29)に三塁線への打球を打たれたが、サードのM.マチャド(31)が飛びつき、長打を単打に抑えた。この好守にダルビッシュも応えて、続く6番・M.ハリス2世(23)をサードゴロ併殺打、プライベートでも仲の良いマチャドに笑顔を見せた。

3回も無失点に抑えたダルビッシュ、この流れに打線も乗って4回には2番・F.タティスJr(25)が2点タイムリー、3番・J.プロファー(31)も連続タイムリーと中押し点を奪った。その裏、ブレーブス打線のクリーンアップには遅い変化球で勝負、3番・オズナは78マイル(126キロ)のカーブで空振り三振、5番・アルシアは86マイル(138キロ)のスライダーで見逃し三振とデータで一番打てていないボールを選択していった。

5回にはバッテリーを組んでいる8番・L.カンプサーノ(25)が4号ソロで8対0、パドレスは先発全員安打でダルビッシュをサポート。

そして、勝ち投手の権利がかかる5回、大量点でもダルビッシュの投球術は変わらず下位打線には速いボール中心に攻めて、3者凡退。これで23イニング連続無失点で日米通算200勝となる勝ち投手の権利を得た。

6回には1死から1番・アクーニャJrを94マイル(151キロ)のストレートで空振り三振、2番・アルビーズは86マイル(138キロ)のスライダーで空振り三振、3巡目に入ってもブレーブス打線を翻弄した。

7回に入っても3番・オズナを74マイル(119キロ)のカーブで前の回から3者連続三振、大谷翔平(29)に次ぐリーグ2位の12本塁打のオズナもダルビッシュのカーブに全くタイミングが合わなかった。ダルビッシュは7回も無失点に抑えて、キャリアハイを更新する25イニング連続無失点となった。

ダルビッシュは7回、99球を投げて、被安打2、奪三振9、四死球1、失点0、防御率は2.08。キャリアハイとなる25イニング連続無失点で降板。中継ぎ陣がリードを守り、ダルビッシュは日米通算200勝(NPB:93勝、MLB:107勝)を達成した。さらに先発勝利だけでの200勝は史上初の快挙となった。

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