11日(日本時間)に開幕するゴルフの4大メジャー大会の一つ、マスターズ。現地で取材する伊藤隆佑TBSアナウンサーが、開幕までの4日間、最新情報などを報告する(最終回)。

松山&久常は後半9ホールをチェック

マスターズ開幕前日のオーガスタは最高気温26℃、気持ちの良い青空が広がりました。日本の松山英樹選手と久常涼選手は10番からの後半9ホールをラウンド。16番パー3では恒例の水切りショットに挑戦。先に打った久常選手のボールは、水面を飛び跳ねながら見事にグリーンを捉え、パトロンと呼ばれる観客からは大歓声。久常選手は会心の笑顔でパトロンの拍手にバンザイで応えました。続く松山選手もグリーンを捉えて2人揃っての成功。

久常選手

水切りショットのことを英語では?

ちなみにパトロンは選手がやってくると「Skip!Skip!」と声をかけますが、水切りのことを英語ではSkipと言うんです。現地では『Skipit』という文字入りの帽子が販売されていたりと、16番ホールの代名詞にもなっています。世界最高峰の真剣勝負が始まる前日にも関わらず、こうして選手やファンが一緒になって大会を盛り上げる雰囲気はマスターズならではの伝統です。というより高い技術に裏打ちされた水切りだからこそ盛り上がるのですが(笑)

松山選手

パー3コンテストに久常が参戦

マスターズ恒例のイベントは水切りのほかにも家族などを伴ってラウンドする『パー3コンテスト』があります。久常選手はパートナーの古川莉月愛さんと出場し、時折、古川さんもショットを打つなど和やかな雰囲気の中で楽しんだようです。さて、いよいよ明日開幕のマスターズですが、気になるのは天候。予報では雨と強風に加えて雷にも警戒が必要とのこと。コースコンディションの変化が優勝を左右する大きなポイントになりそうです。

オーガスタナショナルGCの正面入り口

現地の今田竜二プロも期待大!

オンコース解説を務める今田竜二プロは「松山選手は2月のジェネシス招待の優勝や先週テキサスの試合での上位争いなど好調で、2度目のマスターズ制覇に期待」と話します。また、初出場の久常選手は「PGAルーキーながらマスターズに特別招待された有望株。飛距離も十分で何より高弾道のドローボールが持ち球なのでオーガスタにピッタリ」と期待を寄せます。果たして、どんなドラマが待ち受けているのか、眠れない夜が始まります。

久常選手(左)と松山選手(右)

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