■MLB ドジャース 2-7 レッズ(日本時間17日、カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)

ドジャース・大谷翔平(29)が本拠地でのレッズ戦に「2番・DH」で先発出場し、2打数無安打(1四球)で4試合ぶりのノーヒットに終わった。打率は.364から.360に。1回は四球で出塁し今季11個目の盗塁をマークしたが得点につながらず。9回には代打を送られこの日は快音なし。

チームは4月22日のメッツ戦から球団記録となる22試合連続“4失点以下”と安定した投手陣も、エース・T.グラスノー(30)ら3投手7失点でその記録もストップ。盗塁王のE.デラクルーズ(22)が自身初となる驚異の1試合4盗塁をマークし、若き“怪物”を抑えられず失点を重ねた。強力打線はレッズ投手陣を打ち崩せず、5月ここまで2勝11敗と苦しんでいるレッズに完敗。5月初の連敗で29勝17敗。
 
この日は“大谷翔平ボブルヘッドデー”。先着4万人に配布され、開門前から大勢のファンが“大谷人形”を求め長蛇の列を作った。第1打席は初対戦となった左腕B.スーター(34)を相手に、フルカウントからの四球。直後に牽制球が大谷の左脚太ももに直撃するアクシデントに見舞われ、思わず苦悶の表情をみせたが、大事には至らずプレーを再開。

ブルペンデーのレッズは4番・T.ヘルナンデス(31)の打席で早くも2番手の右腕E.パガーンに交代。大谷はその初球ですかさず二塁へ激走し、アクシデントを払拭する今季11個目の盗塁を決めた。キャリア最多盗塁はMVPに輝いた2021年の26盗塁。

3回の第2打席は元日本ハム、ソフトバンクの4番手・N.マルティネス(33)と対戦。カウント2-2と追い込まれると、チェンジアップに詰まり捕邪飛に倒れた。6回の第3打席もマルティネスに追い込まれてからのチェンジアップに空振り三振。

ドジャースは7勝目を狙うエースのT.グラスノーが先発。だが立ち上がりに1番・ベンソンの先頭打者本塁打を浴びると、2番・デラクルーズのヒットとメジャートップの27個目となる盗塁を許し、5番・スティーブンソンのタイムリーで2点目を奪われた。

さらに3回はデラクルーズの二塁打と盗塁で2死三塁のピンチを招くと、4番・ステアのタイムリーで0-3とリードを広げられた。5回は1死からデラクルーズが四球で出塁すると、続く打者の初球で二盗を決めると、4球目で三盗も成功させ、自身初の1試合4盗塁で早くもシーズン30盗塁に到達。2死三塁でステアを空振り三振に仕留めるが、痛恨のワイルドピッチから振り逃げで三塁のデラクルーズが4点目のホームを踏んだ。

9回はN.ラミレス(34)が連続タイムリーを許すなど3失点で0-7と突き放される。9回の打線は、先頭のM.ベッツ(31)が四球で出塁すると、大谷の打席で代打・A.パヘス(23)が送られ、パヘスはヒットをマーク。四球も挟み2死満塁のチャンスから、G.ラックスのタイムリーで2点を返したが無念のゲームセット。土壇場で完封負けを逃れるも2連敗となり、グラスノーは今季2敗目を喫した。

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