【DeNA-ヤクルト】四回、中前適時打を放つDeNAの度会=横浜(長尾みなみ撮影)

DeNA3-1中日(12日)

〝度会劇場〟でDeNAが連敗を「3」で止めた。開幕から1番を任されるルーキーが、プロ2度目の猛打賞と好守で躍動。開幕カード以降、思うような結果が出ない中でも「一番は自分のバッティングをどれだけ貫くか」とぶれない21歳が勢いをもたらした。

一回に三塁ベース直撃の二塁打を放ち、三回は中前へ運んだ。1―1の四回2死三塁は「絶対にタイムリーを打つという強い気持ちで打席に入った」と低めのスライダーをたたき中前適時打。守備では四回、ヤクルト青木の打球をフェンスにぶつかりながら好捕し、6回1失点と好投した先発の東をもり立てた。

ヤクルトはプロ野球選手だった父、博文氏が現役生活を過ごしたチーム。父ともプレーした青木や石川には幼少期からかわいがってもらったといい、試合前には「小さかった隆輝が同じ舞台にこれたんだね」と声をかけられたという。

待ちわびた対戦で自身にもチームにも弾みをつけ、「敵チームの先輩だけど、一緒に戦えるのは改めてうれしいなと思う。父は複雑かもしれないけど、たぶん自分が打ったから喜んでいるはず」といたずらっぽく笑った。(川峯千尋)

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