引退を表明していたフィギュアスケートの宇野昌磨(26、トヨタ自動車)が14日、都内で会見を行い、改めて引退に至った経緯を話した。

「引退という場をあまり悲しいというよりもすごく前向きな気持ちで」と宇野。浅田真央の誘いを受けて5歳でフィギュアスケートを始め、国際大会ではジュニアグランプリファイナル、世界ジュニア選手権で優勝するなどタイトルを総なめにし、日本男子の次世代エースとして注目された。2015‐16シーズンにシニアへ移行し、2017年、2018年の世界選手権では2年連続銀メダルを獲得した。「本当にフィギュアスケートと出会えて感謝と共に驚きのことばかりですし、また世界選手権で優勝する選手になれるとは本当に思っていなかったので、フィギュアスケートとの出会いっていうのはすごく感慨深い」と振り返った。

現役引退を考え始めたのは2年前だという。「全日本が終わったタイミングでステファンコーチに、この次の大会で現役を引退しようと思うっていうのをお伝えさせていただきました」と明かした。また、「ゆずくんの引退だったりネイサンの引退もあり、共に戦ってきた仲間たちの引退というのを聞いてすごい寂しい気持ちと、取り残されてしまったという気持ちもありました」と理由を語った。

今後は「これからもスケートに全力で取り組むということには変わりない。形は変わるかもしれませんけれども、僕の一番最善だと思うフィギュアスケートの形を追い求めていきたい」とプロスケーターとして活動していくことを表明した。

宇野は今月1日から交際中の本田真凛(22)らと同じ事務所となる、ヒーローズマネジメント株式会社に所属することを発表していた。

■宇野昌磨(うの・しょうま)
1997年12月17日生まれ、愛知県出身。トヨタ自動車株式会社所属
オリンピック:2018年平昌 銀メダル、2022年北京 銅メダル
世界選手権:2017年 2位、2018年 2位、2022年 優勝、2023年 優勝

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