石川県競馬事業局は12日、金沢競馬場(金沢市)で3日に行われたレースで1着となったサムワンライクユー(4歳牡馬)から禁止薬物である向精神薬「エチゾラム」が検出されたと発表した。失格処分とし、競馬法違反の疑いがあるとして石川県警金沢東署に届け出た。
事業局によると、薬物検査はレース後、出走した9頭のうち1、2着の馬に実施。採取した検体を競走馬理化学研究所(宇都宮市)で検査したところ陽性が出た。日本中央競馬会(JRA)が今月から競走馬の禁止薬物を追加する取り決めをしており、エチゾラムはそのうちの一種だという。
該当レースは2着以降を繰り上げ、騎手らへの賞金返還を求める。また、この馬を管理していた厩舎(きゅうしゃ)の他の馬についても、陰性が確認されるまで出走を認めない。
事業局は「関係機関と連携して原因を調査するとともに、再発防止に向けて万全を尽くし競馬の公正確保に努める」としている。
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