■MLB パドレス 4ー0 ドジャース(日本時間13日、カリフォルニア州サンディエゴ、ペトコ・パーク)

パドレスのダルビッシュ有(37)が13日(日本時間)、本拠地でのドジャース戦で先発。7回、101球を投げて、被安打2、奪三振7、四死球1、失点0、防御率は2.43。3連勝で今季3勝目、日米通算200勝まであと1勝と王手をかけた。ドジャースの大谷翔平(29)は腰の張りのため、スタメンを外れ、代打での出場もなかった。

この日、現地は“マザーズデー(母の日)”日米通算200勝まであと2勝と迫っているダルビッシュはこの日限定、くじらをモチーフにしたデザインのピンクグローブでマウンドへ上がった。1回、1番・M.ベッツ(31)を152キロのストレートで詰まらせセカンドフライ。大谷に代わって2番に入ったF.フリーマン(34)には152キロのシンカーでライトフライ。3番・DHのW.スミス(29)も153キロのシンカーでショートゴロと立ち上がりは力でドジャース打線をねじ伏せた。

するとその裏、1死から2番・F.タティスJr(25)がセンターへ8号先制ソロホームラン。さらに3番・J.クローネンワース(30)もセンターへ7号ソロと2者連続ホームランでダルビッシュを援護した。

援護点をもらったダルビッシュ、この日は右打者の内角に変化していくシンカーと外角に逃げていくスライダーのキレが良く、ホームベースの幅を大きく使って打者を打ち取っていった。3回には7番・K.ヘルナンデス(32)をスライダー、スイーパーと横の変化球で追い込むと、最後は縦の変化球のカーブで空振り三振。9番・右打者のA.バーンズ(34)には速いボールで追い込み、最後は外角から入ってくるシンカーで見逃し三振とドジャース打線一巡目をパーフェクトに抑えた。大谷も山本由伸(25)の横に座り、ダルビッシュの投球を見つめていた。

4回、2巡目に入るとダルビッシュもシフトチェンジ、1打席目は速いボールで打ち取った1番。ベッツには外角に逃げていくスイーパーを連投、最後は足を上げてから長くボールを持ってスイーパーを投げ込みライトフライ。2番。フリーマンはカットボールで空振り三振、3番・スミスもカットボールでライトフライ。3回まで38球のうち、わずか1球しか使っていなかったカットボールを使い始めた。

その裏、パドレスが1点を奪い、貴重な追加点を上げると勝ち投手の権利を得られる5回、ダルビッシュは簡単に2死を奪ったが6番・A.パヘス(23)に四球、この試合初めて走者を許した。続く7番・K.ヘルナンデスにはシンカーを詰まりながらライト前へ運ばれて初ヒットを打たれた。ここでパドレスナインは間をとって、ダルビッシュの元に集まり声をかけた。隙を見せないパドレス、ダルビッシュもこのピンチで8番・M.ロハス(35)をセンターライナーに打ち取り、無失点に抑えた。

5回には6番・X.ボガーツ(31)が3号ソロで追加点、4対0とリードをもらったダルビッシュは6回、1死から1番・ベッツに左中間へツーベース、この回も得点圏に走者を許したが2番・フリーマンをセンターフライ。3番・スミスは追い込むと152キロのストレートで空振り三振、ダルビッシュは拳を握り締めて雄叫びを挙げた。

7回のマウンドにも上がると、1死から5番・マンシーを119キロのカーブで空振り三振、6番・パヘスは143キロのシンカーで2者連続空振り三振、ダルビッシュはガッツポーズを見せ、満員のスタンドはスタンディングオベーションでダルビッシュを迎えた。

ダルビッシュは7回、101球を投げて、被安打2、奪三振7、四死球1、失点0、防御率は2.43。7種類の変化球を使ってドジャース打線はわずか2安打に抑えた。今季3勝目を挙げて、日米通算200勝まであと1勝と王手をかけた。

パドレスは4カード連続の勝ち越し、一方ドジャースは6カードぶりの負け越しとなった。

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