■体操・全日本個人総合選手権・男子予選(12日、群馬・高崎アリーナ)

パリ五輪の切符をかけた全日本体操個人総合選手権。2日目に行われた男子予選では東京五輪金メダリストで既にパリ五輪代表に内定している橋本大輝(22、セントラルスポーツ)がその実力を見せ、1位で14日の決勝に進出した。

大会4連覇を狙う橋本は前半、最初の平行棒で全体の6位となる14.833で、まずまずのスタートをきると、続く得意の鉄棒では代名詞でもあるF難度のリューキンを決めるなど全ての離れ技に成功してこの種目トップとなる15.100をマーク。その後のゆかでは14.300の5位。後半は、あん馬で2位、つり輪で15位、最終種目の跳馬では5位としたがトータル88.199の高得点をマーク。総合1位に立ち、大会4連覇へ大きく前進した。

演技後は「久々に試合の中で88点をとれたところは、自分も褒めてもいいのかなと思います。高校生ぶりの予選でノーミスの演技」と振り返った。決勝にむけては「決勝でも自分の演技ができるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

2位には2019年の世界ジュニアで金メダルの岡慎之助(20、徳洲会体操クラブ)が入った。跳馬で46位、平行棒で36位と低迷したが、鉄棒で6位、ゆか2位、あん馬4位、つり輪6位の演技を披露。トップの橋本に2.033差と迫った。

全日本個人総合選手権はあす13日に女子決勝が行われ、男子決勝は14日に行われる。男子でパリ五輪に出場するには今大会とNHK杯(5月)の合計点上位2人(橋本大輝を除く)とチーム貢献度で2人が日本代表に選出される。
※写真は昨年の全日本団体選手権の橋本選手

<男子予選 結果>決勝には上位30人と種目別上位者(各種目6人以内)
1位 橋本大輝 88.199
2位 岡慎之助 86.166
3位 萱和磨  85.864
4位 土井陵輔 85.598
5位 長谷川毅 85.131

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