パリ五輪切符をかけた最終戦となるネーションズリーグを前に、合宿を行っているバレーボール女子日本代表は日本時間8日、合宿地・アメリカから初戦の開催地トルコへ出国した。日本時間4月27日から行われた約2週間のアナハイムでの合宿では、過酷なトレーニングの中でも、休憩時間には腕相撲で楽しむ一幕も。

16日に開幕するネーションズリーグを前に合宿を行っているバレーボール女子日本代表が日本時間8日、合宿地・アメリカから初戦の開催地トルコへ出国した。パリ五輪出場権獲得がかかる大会を前に、日本時間4月27日から行われた約2週間のアナハイムでの合宿では、過酷なトレーニングの中でも、休憩時間には腕相撲で楽しむ一幕も。

するとその様子を取材していた番組の男性ディレクターに対し、アウトサイドヒッター・林琴奈(24)が「やります?」と異例のお誘いが。元バドミントン部のディレクターが「絶対負けるよ」と一言放つと、リベロの小島満菜美(29)から「自信もって『絶対負けるよ』はダサすぎる」と一喝され、真剣勝負をすることとなった。

勝負は予想に反して(?)、林、小島、石川真佑(23)の3人が完敗。このまま終わるわけにいかない女子日本代表チームは、元ケニア代表の父を持つオクム大庭冬美ハウィ(25)を対戦相手として提案。ケニアの言葉で「ハウィ」=「ラッキー」という意味の名前を持つオクムは、ディレクターを瞬殺。"幸運"を味方に、仲間の敵討ちを果たした。

バレーボール女子日本代表、パリ五輪切符をかけた最後の戦いへ

2021年東京五輪金メダルのアメリカ代表との合同合宿も兼ねた今回の合宿の意図を、選手の経験不足を補うためだと眞鍋政義監督は語る。2012年ロンドン五輪で銅メダルへと導き、日本に28年ぶりのメダルをもたらした名将は、「五輪の本大会よりも五輪の出場権を獲得する方がはるかにプレッシャー。前回は東京五輪(開催国枠で出場)なので五輪予選を経験したことない選手ばかりですよね。唯一古賀が少しあるのかな。自分たちを信じてプレーするしかないと思っています」とその厳しさを話した。

主将の古賀紗理那(27)は合宿について「対海外をすごく意識できる。身長の高い相手にトライすることはすごく大切なことで、何回も何回もオフェンスにつなげることがすごく大切だなと思うので、ネーションズリーグで身長の高い相手に対する決め方も極めたい」と語る。

パリ五輪切符をかけた最終戦となるネーションズリーグ。女子日本代表は現地到着後、最終合宿を経て、16日にトルコとの初戦を迎える。現時点では、開催国のフランスのほか、ドミニカ共和国、セルビア、トルコ、ブラジル、アメリカ、ポーランドが出場を決めていて、残りの5枠はネーションズリーグ女子予選ラウンド終了時の世界ランキングによって決定する。6月12日からの予選ラウンド最終週は福岡・北九州で開催される。

【ネーションズリーグ 日程】

第1週 トルコ・アンタルヤ
■5月16日(木)午前2時00分
日本×トルコ
■5月16日(木)午後11時00分
日本×ブルガリア
■5月17日(金)午後8時00分
日本×ドイツ
■5月19日(日)午後11時00分
日本×ポーランド

第2週 マカオ
■5月28日(火)午後8時30分
日本×ブラジル
■5月30日(木)午後5時00分
日本×フランス
■5月31日(金)午後8時30分
日本×中国
■6月1日(土)午後5時00分
日本×ドミニカ共和国

第3週 西日本総合展示場(福岡・北九州市)
■6月12日(水)午後7時20分
日本×韓国
■6月13日(木)午後7時20分
日本×カナダ
■6月15日(土)午後7時20分
日本×セルビア
■6月16日(日)午後6時45分
日本×アメリカ

※女子のファイナルラウンドは6月20日~23日 タイ・バンコクで開催

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