今シーズンからプロバスケの最高峰B1リーグで戦う佐賀バルーナーズ。B1昇格初年度の勝利数で新記録を達成するなど西地区5位で1年を締めくくりました。これまでの戦いと最終戦の模様を振り返ります。

相手パスをカットし、スピードで得点に生かす攻撃力。
佐賀バルーナーズは県民の多くが未体験のバスケ最高峰B1リーグに躍り出て、今シーズン15万人の観客を魅了しました。

【宮永雄太HC】
「昇格して最後このような景色を見るということは僕も想像していなかったし、見ての通り、自分も含めまだまだ成長できるチームだと痛感しています」

【山下泰弘キャプテン】
「これから伸びしろがたくさんあるチームなのでファンの皆さんと一緒に成長出来たらいいなと思います。今シーズン1年間、ありがとうございました!」

開幕前。ホームタウンの佐賀市に選手やスタッフの姿がありました。
今シーズンの壮行会です。
最高峰の舞台“B1リーグ”を前に、ファンの期待はこれまで以上に高まっていました。

【ファン】
「開幕が近づいてきたので早く選手に会いたいのと頑張ってねと応援をしたくて」
「佐賀の人たちはみんな選手を誇りに思っているので思いきり頑張ってほしい」

【角田太輝選手】
「自分がどれだけできるか楽しみだし、チームがどれだけできるかも楽しみそこで思い切って王者にぶつかっていきたい」

開幕戦の相手はB1連覇を狙う“王者”琉球ゴールデンキングス。
圧倒的な経験値と選手層の厚さを前に初戦は完敗となりましたが…
2日目は、帰化選手として新加入したジョシュ・ハレルソンや、江北町出身の角田が躍動!
強度の高い守りから連動性のある攻撃を展開し、王者相手に延長戦まで食らいつく大健闘を見せました。

そして…初勝利は劇的な逆転劇から生まれました。
広島ドラゴンフライズとのホーム戦、40分で決着付かず、勝敗の行方はまたも延長戦へ…。
1点ビハインドのまま試合時間は残り1秒!

新加入の“3ポイント職人”狩野が気迫のシュート!
土壇場で逆転に成功し待望のB1初勝利を挙げました。

【客】
「頑張ってください!」
【選手】
「ありがとうございます」

バルーナーズが目指すのは“地域に愛されるクラブ”シーズン中にも選手自らチラシを配って観戦を呼びかけます。
バスケ文化はこの1年、佐賀に着々と根付いてきました。

【男の子】
「3Pシュートとかダンクシュートとかそういうのが見たいです」
【お母さん】
「子供が大好きでよく見に行っているしこの子自身もバルーナーズに憧れてバスケットをしています」

そしてクラブ史上最多、8591人が詰めかけたのが…
横浜ビー・コルセアーズ戦です。
横浜は日本代表の“司令塔”河村勇輝がスタメン出場。
しかし、バルーナーズはひるむことなくこれまで磨き上げた守備から連動した攻撃で得点を量産。
横浜を寄せ付けることなく、昇格後初となる100点ゲームを達成しました!

【リポート・橋爪和泉】
「リーグ最終戦。きょう勝てばB1昇格初年度“史上初”となる勝率5割を達成します!勝つのはバルーナーズか。それとも名古屋か。間もなく試合開始です!」

相手は西地区優勝を狙う名古屋ドルフィンズ。
第1クォーター、14点のリードを許す展開に。
ここで流れを引き寄せたのは…在籍4年目の絶対的エースレイナルド・ガルシア。相手の攻撃を抑え、第4クォーター、角田が切り込みついに同点に追いつきます。
しかし最後は名古屋が優勝への意地を見せ最終戦は68対80で敗れました。

【角田太輝選手】
「勝ち切る力が絶対必要なのでしっかりこの結果を受け止めて、ここが僕らの“到達点”ではなくあくまでも“通過点”一喜一憂するわけではないが前に進む材料にしていきたい」

29勝31敗で西地区5位。
勝率5割にはわずかに届かなかったものの、B1昇格初年度で“歴代最多の勝利数”を更新し新たな歴史を刻んだバルーナーズ。
失点は24クラブ中6番目に少なく、貫き通した持ち味の守備がB1でも通用すると証明しました。

【山下泰弘キャプテン】
「現時点で、佐賀の選手たちはタレントがある選手は少ないかもしれないがチームの“ディフェンス力”“組織力”でまかなっていけた」

最後の戦いを見届けたファンは…

【ファン】
「たのしかった」
「B3の時から、この子が小さい時から応援していたこんなにたくさんの人がいる中で活躍しているのがとてもうれしいいい意味で裏切ってくれた」
「すごいのは試合ごとに成長してきたところ」
「すごく大健闘だと思う1年間お疲れ様でした、また来年も素晴らしいシーズンになることを楽しみにしています」

一方、指揮官の宮永HCはシーズンを終えてさらなる高みを見据えていました。

【宮永雄太HC】
「終わってみれば『もっと勝てたな』と感じている来シーズン以降、チームとしてもっともっと成長できるよう課題はいっぱいあるがまだまだできると思っている」

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