■サッカーU23アジアカップ 決勝 日本vsウズベキスタン(日本時間4日、カタール・ドーハ)

アジアカップ決勝が行われ、U23日本代表がウズベキスタンに1-0で勝利し、8年ぶり2度目の優勝を飾った。後半アディショナルタイムに山田楓喜のゴールで先制し、そのまま逃げ切った。

4月30日の準決勝でイラクを破り8大会連続の五輪出場を決めた日本。決勝の相手・ウズベキスタンはここまで5戦全勝し、14得点で無失点。勢いに乗る相手を倒してパリ五輪に向け弾みをつけたい日本は、準決勝のイラク戦からスタメンを3人変更しMF佐藤恵允(22)、山本理仁(22)、FW藤尾翔太(22)が名を連ねた。

試合は日本がまずチャンスを作る。前半5分、藤田瑠チマ(22)からゴール前の山本へパス。山本は相手DFに寄せられながらもペナルティエリア左の佐藤へボールを渡す。佐藤はドリブルからゴール前へスルーパスを送るが、GKにキャッチされてしまう。

前半9分にはカウンターから縦にパスを繋がれ、ウズベキスタンに強烈なシュートを浴びるが、サイドネット。さらにブレ球のミドルシュートやセットプレーからゴールに迫られ、ヒヤっとする場面が増える。

日本は主将の藤田からパスを繋ぎ敵陣内に攻め込むが、相手の早いプレスの前にチャンスを生むことが出来ない。それでも28分、敵陣でプレッシャーをかけ、こぼれたボールにゴール前の佐藤がシュートもミートせず、ゴール左に大きく外れる。日本はこれがファーストシュートとなった。

その後は、サイドからのクロスや浮き球をゴール前に放り込まれるなどウズベキスタンの攻撃を受け続けた日本。何とか無失点で切り抜け前半を0-0のスコアレスで折り返した。

後半の立ち上がりは、日本が攻め込む。藤田が右サイドにパスを出すと、ワンタッチでボールを繋ぎ、松木玖生(21)がシュート。7分には自陣から早いカウンターを仕掛け、藤田が強烈ミドルを放つなど、日本がペースを握る。

しかし、中盤以降は高い位置からプレスをかけてボールを奪いにくるウズベキスタンに立て続けに攻撃を許す。自陣でのパスミスも目立ち、ゴールを脅かされる。さらに右サイドからのロングシュートや両サイドからの連続攻撃で防戦一方の日本。苦しい時間が続く。

日本は29分に入ったばかりの3人が見せ場を作る。左サイドで平河悠(23)がボールを持つと、内側を走る川崎颯太(22)スルーパス。川崎が深い位置から折り返すと、ファーサイドの山田楓喜(22)が頭で合わせるが、バーの上に外れてしまう。

このまま延長戦突入かと思われた後半アディショナルタイム、ハーフウェイライン付近で相手ボールを奪うと、藤田がゴール前にパス。荒木遼太郎(22)がダイレクトで右に出すと、山田が右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。日本が1点を先制する。

しかし、試合終了間際、ウズベキスタンの右サイドからのクロスに関根大輝(21)が競った際にハンドの判定を取られPKを献上。日本は絶体絶命のピンチを迎えるが、ゴール隅に飛んだ難しいボールをGK小久保玲央ブライアン(23)が横っ飛びでスーパーセーブ。虎の子の1点を守り切ったの日本が1-0で勝利した。

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