グランドスラムへの道を切り開くため、夢の賞金1000万円を掴め。国内最高峰の賞金大会「SBCドリームテニスツアー2024」のファイナルラウンド2日目が22日、東京・有明テニスの森公園インドアテニスコートで開催された。3年目となるこのツアーファイナルラウンド。この日は、予選リーグを勝ち抜いた男女各8名による決勝トーナメントが行われ、それぞれの夢に向かって熱戦が繰り広げられた。
男子シングルス決勝では、中川直樹(28、SBCメディカルグループ)が、綿貫陽介(26、SBCメディカルグループ)を激闘の末、2−1で制し初優勝を飾った。中川は、昨年準優勝に終わった悔しさを晴らして、見事に1000万円を獲得した。
中川は、第1セットを0−4で落とし、去年0−4、1−4で敗れた決勝の悪夢が脳裏に浮かぶも、その後は粘って逆転勝ち。「国内でこのような賞金の大会はなかなかないので特別な大会だった。来年は、本当にグランドスラムを目指す。来年は最初の半年はランキングが落ちないので、グランドスラムに行くチャンスだと思う。(1000万円は)遠征費とか、コーチやトレーナーに使って、しっかり活かしていきたい」と、目標であるグランドスラムでの活躍を誓った。
一方、準決勝で世界ランキング 69位の西岡良仁(29、ミキハウス)を破り決勝進出を果たした綿貫陽介だったが、準優勝に終わり賞金300万円を獲得した。
女子決勝では、今年7月のファーストラウンド3位の山口芽生(25、フリー)が細木咲良(23、原商)を下して優勝。山口は、過去2度のファイナルラウンドではいずれもベスト16に進出しており、満を持してのトーナメント制覇となった。予選リーグから負けなしの全勝優勝だった。
試合後、1000万円の使い道を聞かれると「海外遠征に行く際、安い便を探すと乗り継ぎが多くなってしまうけど、来年は直行便が多くなると思うと嬉しいです。グランドスラム、WTAツアーをメインに戦うためには、ランキングをあげる必要があって、その為には資金も必要。なんとしてでも、1000万円をゲットしたかった。そのために頑張りました!」と夢への軍資金とすることを語った。さらに「WTAツアーの舞台に立っている生活が夢。そこは素晴らしい場所で、そこでの生活が日常になることが夢。」と続け、目を輝かせた。
【結果】
■男子シングルス
優勝 中川直樹
2位 綿貫陽介
3位 片山翔
◾️女子シングルス
優勝 山口芽生
2位 細木咲良
3位 倉持美穂
試合はショートセット形式(3-3タイブレーク)
ファイナルセットは10ポイントマッチタイブレーク(ノーアドバンテージ)
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