8回、安打を放つ阪神・糸原健斗=甲子園球場(渡辺大樹撮影)

阪神4-3ヤクルト(28日、甲子園)

今季9度目の逆転勝ちで貯金を今季最多の5とした阪神。決勝点は七回に大山が放った野手間に落ちる2点打だったが、この日の勝利を呼び込んだのは、まぎれもなく糸原だった。

不振の佐藤輝に代わり、「6番・三塁」で今季初の先発出場。当日知らされたそうだが「いつも準備している」と糸原。二回無死一、三塁でしぶとく先制の中前適時打を放つと、四回は左前打、八回にも左前打と猛打賞をマークした。

2018、19年と全試合に出場。昨季からは代打での起用が主だが、前日まで代打で3打席連続で安打を放つなど勝負強さを発揮していた。先発出場については「代打の気持ちで、1打席しかないぐらいの気持ちで打席に立っていた」と強調。存在感をみせたベテラン糸原にも、超満員の観客席から大きな拍手が送られた。(嶋田知加子)

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